【100店舗超|飲食チェーンの事例】来店率が2倍になったセグメント配信とは

レストランスターのサービスは、飲食店の公式アプリを開発して終わりではありません。開発後の運用を継続的にサポートすることで、アプリを「売上に直結する仕組み」へと育てていくことが私たちの役割です。

具体的には、以下のような指標を定期的に集計・分析した「販促分析レポート」をご契約企業様にご提供しています。

・アプリ会員数の推移と新規獲得状況
・配信したメッセージやクーポンへの反応率・来店率
・アンケートの回答率や顧客の声の傾向

そのレポートをもとに、改善の方向性を一緒に議論する「販促会議」も定期的に開催しています。数字を見るだけでなく、「次に何をすべきか」まで踏み込むのがレストランスターのサポートの特徴です。

本記事では、実際の販促会議の内容の一部を公開します。一部数値・表現は調整していますが、支援の流れや提案内容はリアルそのものです。

気になる点やご自身の状況と重なる部分があれば、ぜひお問い合わせください。公開していない事例も含め、貴社の業態・規模に近い成功事例をご紹介できます。

こんな方におすすめの記事です
  • アプリの導入を検討している
  • いま運用中のアプリに課題を感じている
  • もっと顧客データを経営に活用したいと思っている
  • プロのサポートを受けたいと考えている

レストランスターのサポート内容について

データの話に入る前に、今回の事例を理解するうえで欠かせない2つの機能をご紹介します。


①ロイヤルカスタマー育成マップによる会員管理

「ロイヤルカスタマー育成マップ」は、アプリ会員全員の状態を「来店回数」と「最終来店日時」の2軸でリアルタイムに可視化する顧客管理機能です。

会員は自動的に以下のようなセグメントに分類されます。

・はじめて来店した新規会員
・2〜3回来店しているリピーター
・10回以上来店しているVIP会員
・90日以上来店がない離反予備軍

「新規会員が増えているのにリピーターが増えない」「VIP会員が減っている」といった変化をひと目で把握できるため、販促会議での議論が数字に基づいた具体的なものになります。


②メッセージ配信の代行サポート

ロイヤルカスタマー育成マップで課題のあるセグメントを特定したら、次は実際に手を打つ番です。レストランスターでは、配信するメッセージの企画・文章作成から実際の配信まで、販促の実務を一貫して代行しています。

配信後は開封率や来店率を集計し、「効果があったか・なかったか」を数字で検証。その結果を次の販促会議でご報告しながら、配信内容を継続的にブラッシュアップしていきます。

自社でアプリを持っていても「運用に手が回らない」「何を配信すればいいかわからない」とお困りの企業様に、特に活用いただいているサポートです。

 

2つの改善で年間2.4億円超の売上向上が見込めた
100店舗超の飲食チェーンの会員分析事例

アプリ会員60万人超を抱える大手飲食チェーン。分析で浮かび上がったのは「2〜3回目の離脱」と「VIP客の高い離反率」という2つの課題でした。
それぞれの改善シミュレーションと、効果的な配信事例を公開します。


会員データの全体像

この企業は全国100店舗超を展開する大手飲食チェーンです。
公式アプリの導入後、会員数は約60万人超に達し、女性会員がやや多い構成となっています。
テーブル単価は4,000円前後で、ファミリー・カップル・女子会など幅広い客層に利用される業態です。

Overview|会員データの全体像
総会員数
約60万人
女性会員がやや多い構成
テーブル単価
4,000円前後/来店
1来店あたり平均売上
VIP会員(10回以上来店)
約1.2万人
うち90日間未来店(離反):約40%

本記事では、こちらの企業が運営する店舗に来店する全顧客の来店状況やリピート率を分析して、それを基にどのような改善を今後行っていくべきか、を提案する販促会議の内容を一部公開します。


来店回数別リピート率と「3回来店の法則」

ロイヤルカスタマー育成マップで会員を来店回数別に分析すると、この企業特有のパターンが見えてきました。1回目から2回目への再来店率は約25%、3回目への再来店率も約46%と、初期の離脱が目立ちます。しかし4回目には約57%へと改善し、一定回数を超えると定着しやすくなる傾向はここでも確認できました。

これは飲食業で広く見られる「3回来店の法則」(3回足を運んだ顧客はそのお店の常連になりやすい)を、この飲食チェーンでも確認できた事例です。
ただし、この企業の課題は2〜3回目という定着直前の離脱率が高い点にあります。

来店回数 会員数(概数) リピート率 目標 ステータス
1回目 → 2回目 約5.3万人 約25% 40%目標 課題ボトルネック(要改善)
2回目 → 3回目 約2.4万人 約46% 50%目標 課題ボトルネック(要改善)
3回目 → 4回目 約1.4万人 約57% ←好調 定着フェーズ

 

販促会議でのポイント

70店舗超の飲食チェーンの事例では「1→2回目」が最大の課題でしたが、この飲食チェーンは「1→2回目」に加えて「2→3回目」も低水準という点が特徴です。定着の直前まで来ているのに離脱してしまうお客様が多い状態で、ここを改善することが最大のROIにつながります。

次章ではどれくらいの売上インパクトに繋がるのかをシミュレーションします。

 

売上改善シミュレーション①|リピート率を目標値まで改善する

現在の初回リピート率約25%を40%に、3回目リピート率約46%を50%に引き上げた場合、売上にどれほどの差が生まれるか試算しました。リピート率の改善は2回目だけでなく3回目・4回目の来店数も連鎖的に押し上げるため、その効果は想像以上に大きくなります。

現状|テーブル単価4,000円前後で試算
来店回数 人数 リピート率 売上試算
1回来店 約21万人 —— 約8.4億円
2回来店 約5.3万人 約25% 約2.1億円
3回来店 約2.4万人 約46% 約1.0億円
4回来店 約1.4万人 約57% 約0.6億円
合計 —— —— 約12.1億円
↓ ↓ ↓
改善後|初回40%・3回目50%を達成した場合
来店回数 人数 リピート率 売上試算
1回来店 約21万人 —— 約8.4億円
2回来店 約8.4万人 40% 約3.4億円
3回来店 約4.2万人 50% 約1.7億円
4回来店 約2.4万人 約57% 約1.0億円
合計 —— —— 約14.5億円
↓ ↓ ↓
リピート率改善による売上向上
+約2.4億円
テーブル単価4,000円前後・同一来店構造で試算

注目すべきは、改善が必要なのは1→2回目と2→3回目のリピート率の引き上げだけという点です。4回目以降のリピート率は現状維持のままでも、その手前を改善するだけで全体の売上が大きく押し上げられます。

しかしこの企業には、もう1つ見逃せない課題がありました。次章ではVIP会員の離反問題を取り上げます。

 

売上改善シミュレーション②|VIP会員の離反を食い止める

ロイヤルカスタマー育成マップで確認すると、10回以上来店しているVIP会員約1.2万人のうち、90日間来店がない離反会員の割合が約40%にのぼることが判明しました。せっかく育てたVIP客が高い確率で離れてしまっている状態です。

これを業界の目標水準である10%まで改善すると、売上にどれほどの影響があるか試算しました。

VIP離反の現状と改善後|テーブル単価4,000円前後で試算
VIP会員数 離反率 離反人数 ロスト売上
現状 約1.2万人 約40% 約4,800人 約1,920万円
改善後 約1.2万人 10% 約1,200人 約480万円
↓ ↓ ↓
VIP離反率10%達成による売上向上
+約1,440万円
リピート率改善(約2.4億円)と合わせると年間約2.5億円超の売上向上

それではリピート率を改善し、VIP離反を防ぐために、どのようなメッセージを配信すると効果が高いのか?これまで配信したメッセージの来店率データから紐解いていきます。

 

メッセージ配信の反応率|店舗を絞った配信が開封率を大きく上げる

この企業に対してレストランスターが代行した2種類のキャンペーン配信のデータを比較すると、来店を促すうえで有効な配信パターンが明確に見えてきました。


キャンペーンA|店舗ターゲット配信【最も効果的】

配信メッセージ:【〇〇店限定】会員様だけのお得なセット割キャンペーン開催中!

・配信数:約4,000人(特定店舗の会員のみ)
・開封率:約16%(約630人)
・来店率(14日以内):約6%(約240人)

特定店舗の会員だけに絞り込んで配信したことで、開封率・来店率ともに高い結果となりました。


キャンペーンB|全会員一斉配信

配信メッセージ:【期間限定】全メニュー対象!会員様だけの特別割引クーポンプレゼント

・配信数:約46万人(全会員)
・開封率:約10%(約4.6万人)
・来店率(14日以内):約3%(約1.4万人)


販促会議でのポイント

2キャンペーンを比較すると、特定店舗の会員に絞って配信したキャンペーンAは開封率約16%・来店率約6%と、全会員一斉配信のキャンペーンB(開封率約10%・来店率約3%)を大きく上回りました。

全会員に一斉配信するよりも、特定の店舗や来店回数・属性でターゲットを絞って配信する方が、受け取った側の関心が高く、来店行動につながりやすい傾向があります。レストランスターでは店舗ごとに配信内容を変えるターゲット配信が可能であり、この仕組みを活用することで反応率をさらに高めることができます。

この分析結果をもとに、次回の販促会議では「どの店舗の・どのセグメントに・何を配信するか」を具体的にご提案し、継続的な改善を支援していきます。

 

この事例の詳細や、貴社に近い未公開事例をご紹介します

レストランスターでは、アプリ開発後も定期的な分析レポートと販促会議で継続的な売上改善を支援しています。

今回公開した事例以外にも、業態や店舗規模が近い成功事例を多数保有しており、お問い合わせ時にご紹介が可能です。まずはお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人
アクティブ・メディア株式会社 飲食店サポート事務局
店舗公式アプリ作成サービスを通じて飲食店の顧客台帳経営と販促をサポート。 その内容が「Withコロナ時代の即戦力アプリ」、「最も飲食店経営に寄り添ったサービス」として農水省後援の外食産業貢献賞を受賞する等、飲食業界や公的機関から高く評価。 このコラムでは3,000店以上のサポート実績から得た独自ノウハウや事例を公開する等、飲食店経営に役立つ情報を発信している。
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