飲食店×異業種コラボで集客UP!成功するイベントの作り方

飲食業界は競争が激化し、飲食店が従来のプロモーション手法だけでは新規顧客の獲得やリピーターの増加が難しくなっています。そんな中、「異業種とのコラボレーション」が飲食店にとって新たな集客施策として注目を集めています。

たとえば、カフェという飲食店と書店のコラボで「読書とコーヒーを楽しむ空間」を演出したり、居酒屋という飲食店とスポーツジムの提携で「トレーニング後のヘルシーメニュー」を提供したりすることで、今まで接点のなかった新たな客層にアプローチできます。

「異業種とのコラボ」と聞くと難しそうに思えるかもしれませんが、飲食店がポイントを押さえれば、低コストで効果的に集客を増やすことが可能です。本記事では、飲食店と異業種が協力することで得られるメリットや、成功するコラボイベントの作り方を具体的な事例とともに紹介していきます。ぜひ参考にして、自店の集客力アップにつなげましょう!

はじめに「飲食店×異業種のコラボとは?」

飲食店と異業種のコラボレーションとは、飲食業界以外の企業や団体と協力し、新たな価値を創造する取り組みを指します。このコラボレーションは、互いの強みを活かし合うことで、新しい顧客層の開拓やブランドの認知度向上を目指すものです。

 


飲食業界の競争が激化する中で、新たな集客施策が必要

現代の飲食業界は、多くの店舗がひしめき合い、激しい競争が繰り広げられています。消費者の好みが多様化し、従来の集客方法だけでは限界が見える中で、異業種とのコラボは新鮮さを提供し、消費者の興味を引くための有効な手段となっています。

 


異業種とのコラボレーションが注目される理由

異業種とのコラボが注目される理由は、その相乗効果にあります。例えば、ファッションブランドとコラボすることで、飲食店は新たなスタイルやテーマを提供でき、訪れる顧客に新鮮な体験を提供できます。また、異なる業界の顧客層にリーチできるため、集客力を劇的に向上させる可能性があります。

成功するコラボイベントを企画するためには、双方の目標とブランドイメージをしっかりと理解し、共通のゴールを設定することが重要です。本記事では、具体的なプランニング方法や成功事例を交えながら、効果的なコラボイベントの作り方を詳しく解説していきます。

 


飲食店×異業種コラボとは?

飲食店×異業種コラボとは、飲食店が他の業種と提携し、互いの強みを活かしたプロモーションや商品開発を行う手法を指します。これにより、飲食店は新たな顧客層を開拓し、ブランドの認知度を広げることが可能です。

 


異業種コラボの定義

異業種コラボレーションは、異なる業界の企業が協力し合い、共通の目標を達成するためにリソースや知識を共有することを意味します。具体的な形としては、共同イベントの開催、新商品やメニューの共同開発、キャンペーンの相互プロモーションなどが挙げられます。

 


飲食店単体のプロモーションと異業種コラボの違い

飲食店単体でのプロモーションは、店舗自身の資源を活用して行う宣伝活動を指します。それに対し、異業種コラボでは、他業種の企業と協力することで、より多くのリソースやアイデアを活用できます。この結果、通常のプロモーションでは接触できない新たなターゲット層にアプローチできるほか、話題性を生むことで一層の注目を集めることができます。

 

飲食店が異業種とコラボするメリット

飲食店が異業種とコラボするメリット

異業種とのコラボレーションは、飲食店にとって多くのメリットをもたらします。ここでは、その具体的な利点をいくつか紹介します。

 


新しい客層の獲得

異業種とコラボレーションすることで、その業種に興味を持つ新しい客層を取り込むことができます。例えば、ファッションブランドとコラボすれば、そのブランドのファン層が飲食店を訪れるきっかけになります。これにより、普段とは異なるお客様を迎えることができ、客層の多様化が図れます。

 


相互送客で認知度向上

コラボレーションは相互送客の機会を生み出します。両業種の顧客に対して、相手の魅力をアピールすることができるため、認知度の向上につながります。結果として、双方のブランド価値を高めることが可能です。

 


コストを抑えたプロモーション

異業種とのコラボは、プロモーション活動の費用を分担することができ、コスト削減に役立ちます。また、コラボイベントやキャンペーンの企画により、SNSやメディアでの露出が増加し、低コストで高いプロモーション効果を期待できます。

 


付加価値の提供

コラボレーションを通じて、飲食店はお客様に新しい体験を提供できます。例えば、食事とエンターテイメントを組み合わせることで、話題性を高めることができます。これにより、単なる食事以上の価値を提供し、リピーターの獲得につながります。

 

成功するコラボイベントの作り方

成功するコラボイベントの作り方


ターゲットを明確にする

成功するコラボイベントの第一歩は、ターゲットを明確にすることです。どの客層を狙うのかをはっきりさせることで、イベントの方向性が決まります。また、コラボ相手のターゲット層との親和性を確認することも重要です。例えば、若者をターゲットにしたイベントであれば、SNSでの拡散力が高い相手を選ぶと効果的です。

 


コラボ相手の選定

コラボ相手の選定は、イベントの成功を左右する重要なステップです。相性の良い業種の例として、カフェと書店、居酒屋とスポーツジムなどがあります。これらは顧客層が重なるため、相乗効果を生みやすい組み合わせです。逆に、失敗しやすい組み合わせとしては、ターゲット層が全く異なる業種の組み合わせが挙げられます。

 


イベント内容の企画

イベント内容の企画では、どのような体験を提供するかを考えます。試食・試飲会やワークショップ、ライブイベントなど、参加者が「行きたい!」と思う要素を取り入れることが大切です。ユニークな体験を提供することで、参加者の興味を引き、集客につなげます。

 


集客戦略

集客戦略には、SNS、プレスリリース、チラシなど様々な宣伝手法があります。特に、コラボ先のリストを活用した相互集客の仕組みを構築することで、より多くの人にイベントを知ってもらうことができます。効果的な集客戦略を立てることで、イベントの成功率が大幅にアップします。

 


実施後のフォローアップ

イベント終了後のフォローアップも忘れてはいけません。SNS投稿やレビューを活用して、イベントの感想を広めることで、次回開催への期待感を高めます。また、アンケートや特典提供などを通じて、次回開催につなげる工夫をすることも重要です。

 

コラボイベントの種類とアイデア

飲食店が他の店舗やブランドとコラボレーションすることで、新たな集客や話題性を生むことができます。ここでは、コラボイベントの主な種類とそれぞれの実施ポイントを解説します。

 


店舗内イベント型

店舗内でのコラボイベントは、直接的な集客効果が期待できるため、特に有効です。例えば、「ワイン×チーズ」専門店のコラボでペアリングイベントを企画することが考えられます。この場合、事前予約制にすることで限定感を出し、特別な体験を提供することが重要です。

 


商品開発型

新しい商品を共同で開発するコラボは、SNSでの話題作りに最適です。「スイーツ店×カフェ」のコラボスイーツ販売などが例として挙げられます。期間限定で商品を提供することで、消費者の関心を引き、SNSでの拡散を狙います。

 


体験型コラボ

体験型のコラボは、顧客に特別な思い出を提供することができます。「居酒屋×スポーツ観戦」イベントでは、大画面の設置や特典付きチケットを用意することで、集客力を大幅にアップさせることが可能です。

 


EC・デジタル連携型

オンラインと連携したコラボは、デジタル時代の新たな集客方法です。「飲食店×インフルエンサー」のオンライン配信イベントでは、視聴者限定クーポンを配布し、オンラインからオフラインへの来店を促すことができます。これにより、幅広い層にアプローチすることが可能です。

これらのコラボイベントを活用することで、飲食店は新しい顧客層を獲得し、売上を伸ばす機会を得ることができます。コラボの種類や実施のポイントをしっかりと押さえて、成功するコラボレーションを目指しましょう。

 

コラボ相手の探し方

コラボ相手の探し方

異業種とのコラボレーションは、飲食店にとって新たな顧客層を開拓し、ブランド価値を高める絶好の機会です。しかし、成功するためには適切なパートナーを見つけることが重要です。以下の方法で、理想的なコラボ相手を探しましょう。

 


SNSでのアプローチ

InstagramやX(旧Twitter)などのSNSは、異業種のパートナーを見つけるための強力なツールです。相性の良さそうなアカウントをフォローし、直接DMを送ることで、コラボレーションの可能性を探ります。また、ハッシュタグを活用して、関連業界のトレンドや流行を把握することで、より的確なアプローチが可能になります。

 


異業種ネットワーキングイベントへの参加

地域の商工会議所が主催するイベントや、ビジネスマッチングイベントに参加することで、異業種のビジネスオーナーとの直接的な交流が可能です。さらに、フードEXPOなどの業界向け展示会に参加し、他の業界の出展者とつながりを持つことで、新たなコラボレーションのチャンスが広がります。

 


取引先とのコラボ

既存の取引先を活用することも、コラボレーションの一つの方法です。例えば、酒造や農家などの既存業者と手を組み、限定コラボメニューを開発することで、お互いの強みを活かしたユニークな商品を提供することができます。これにより、双方の顧客層が広がり、ビジネスの拡大につながります。

 

コラボ時の契約・ルール設定

成功する飲食店のコラボレーションには、事前にしっかりとした契約を結び、ルールを設定することが不可欠です。これにより、双方が期待する成果を得るための基盤を築くことができます。

 


費用負担の分担

まず、広告費や運営コストの分担ルールを明確にすることが重要です。どちらのパートナーがどの費用を負担するのか、具体的な金額や割合について合意を得ましょう。
また、チケット制にする場合には、収益の分配方法を事前に決めておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。

 


ブランドイメージの調整

コラボレーションを成功させるためには、飲食店のコンセプトとコラボ相手のブランドがしっかりと一致しているか確認することが重要です。これにより、双方のブランド価値を高める効果が期待できます。
また、SNS投稿のトンマナ(投稿内容の方向性)を統一することで、一貫したブランディングを行い、顧客へのメッセージを明確に伝えることができます。

 


もしトラブルが起きたら

コラボレーション中にトラブルが発生した場合に備えて、キャンセルポリシーを明文化しておくことが重要です。これにより、予期せぬキャンセルが発生した際の対処方法を明確にし、混乱を最小限に抑えることができます。
また、クレーム対応の役割分担を決めておくことで、迅速かつ適切な対応が可能となり、顧客満足度を維持することができます。

 

失敗しやすいポイントと対策

失敗しやすいポイントと対策

飲食店同士のコラボレーションは、新しい顧客層にアプローチしたり、話題性を持たせたりする絶好の機会です。しかし、成功させるためにはいくつかの落とし穴を避ける必要があります。ここでは、コラボがうまくいかないパターンと、その回避策を紹介します。

 


コンセプトのズレ

コラボレーションにおいて、最も重要なのは両者のブランドコンセプトが調和していることです。例えば、「高級レストラン×ファストファッション」といった組み合わせは、顧客層に違和感を与え、不発に終わる可能性があります。成功するためには、事前にターゲット顧客を明確にし、両者のコンセプトをすり合わせることが不可欠です。これにより、ミスマッチを防ぎ、より魅力的なコラボレーションを実現できます。

 


片方の集客力が弱い

コラボレーションでは、どちらか一方の店舗だけが集客を担うと負担が偏り、結果的に不満を生むことがあります。これを避けるためには、双方でプロモーション方法を事前に決定し、平等に集客活動を行うことが重要です。共同でのキャンペーンやクロスプロモーションを活用し、両店舗の強みを生かした集客を目指しましょう。

 


告知不足

イベントの成功には、しっかりとした告知が欠かせません。イベント当日までに認知度が上がらず、参加者が集まらないといった失敗例も少なくありません。これを防ぐためには、開催1ヶ月前からSNS、メルマガ、チラシなどを活用し、継続的に告知を行いましょう。これにより、イベントへの期待感を高め、多くの参加者を呼び込むことができます。

 

まとめと次のアクション

異業種とのコラボレーションは、新規顧客を開拓し、店舗のブランド価値を高める強力な施策です。成功するコラボのために、以下のポイントを押さえましょう。

 


コラボイベント成功のためのチェックリスト

☑ ターゲット層を明確に設定する
☑ 相性の良い異業種のパートナーをリストアップする
☑ 双方にメリットのある企画を考える(相互送客、コスト削減など)
☑ SNSやPR戦略を活用し、事前告知を徹底する
☑ イベント後のフォローアップで継続的な関係を築く

 


次にやるべきアクション

コラボ候補を探す(取引先、SNS、業界イベントでリサーチ)
企画を立案し、試験的に小規模なコラボを実施する
反響を分析し、成功パターンを継続・拡大する

 

成功事例に学びながら、ぜひ自店舗に合った異業種コラボを実施し、集客アップにつなげてください!

それではこの記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人
アクティブ・メディア株式会社 飲食店サポート事務局
店舗公式アプリ作成サービスを通じて飲食店の顧客台帳経営と販促をサポート。 その内容が「Withコロナ時代の即戦力アプリ」、「最も飲食店経営に寄り添ったサービス」として農水省後援の外食産業貢献賞を受賞する等、飲食業界や公的機関から高く評価。 このコラムでは3,000店以上のサポート実績から得た独自ノウハウや事例を公開する等、飲食店経営に役立つ情報を発信している。