飲食店のインバウンド集客法5選と成功事例のご紹介

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アクティブ・メディア株式会社 飲食店サポート事務局
店舗公式アプリ作成サービスを通じて飲食店の顧客台帳経営と販促をサポート。 その内容が「Withコロナ時代の即戦力アプリ」、「最も飲食店経営に寄り添ったサービス」として農水省後援の外食産業貢献賞を受賞する等、飲食業界や公的機関から高く評価。 このコラムでは3,000店以上のサポート実績から得た独自ノウハウや事例を公開する等、飲食店経営に役立つ情報を発信している。

この記事では前回に引き続き、飲食店が訪日外国人観光客を集客するインバウンド対策の具体策や事例などを紹介いたします。

あなたの飲食店のインバウンド対策の参考にしていただける部分が必ずありますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

飲食店のインバウンド対策|実践編

コロナ禍以前のインバウンド需要は絶好調でしたが、コロナ禍となりストップしてしまいました。

しかし、インバウンド需要がまた復活の兆しが見えてきており、円安やリベンジ消費などの追い風も吹いていることから、飲食店の利益UPの大きなチャンスとなりそうです。

そのため、インバウンド対策として様々な取組を再開した飲食店も増えてきていますので、本章で飲食店が実際に行っているインバウンド対策を紹介します。

 


外国人向けのメニュー表を作る

まず最初に紹介するインバウンド対策は「外国人向けのメニュー表を作ること」です。

観光庁が発表した「訪日外国人消費動向調査」によると、訪問した飲食店の中で多言語表示・コミュニケーションで困った場面は「料理を運ぶ・注文する際」が65.8%とぶっちぎりの1位でした。
訪日外国人観光客の半分以上が言葉の壁に困っているようですので、メニューを改善することはインバウンド対策として大きな効果を発揮するでしょう。

インバウンドメニュー

メニューに表記されている言語を日本語だけでなく、あなたのお店のターゲットとなる国の方の言語でも表記しておくようにしましょう。

そして、料理の写真を掲載してイメージしやすくしてあげると丁寧でしょう。ターゲットの訪日外国人観光客はもちろん、もしもメニュー表に対応していない言語のお客さまが来てもメニューを指さして直観的に注文を伝えることができます。

その他にも、どのような食材が使用されているか?などの情報も記載しておくと宗教・文化・風習の違いもカバーしやすくなります。

 


お店の料金体系や注文方法を説明する

次に紹介するインバウンド対策は「お店の料金体系や注文方法を説明すること」です。

日本の飲食店にはコース料理・食べ飲み放題・2時間制・おひとり様〇品以上注文・テーブル会計・食券など様々な料金体系や注文方法が存在します。

日本人にとっては理解しやすくても訪日外国人観光客にとっては複雑で理解しづらいものがあります。

お金に関係する大事な部分ですので誤解から生まれるトラブルを避けるためにも、訪日外国人観光客にも分かりやすくお店の料金体系や注文方法を説明できるPOPなどを用意しておいた方が良いでしょう。

言語対応だけでなく写真やイラストなども併記して一目でわかるようにしてあげると丁寧です。

 


独自メニューを作る

3つ目に紹介するインバウンド対策は「独自のメニューを作ること」です。

訪日外国人観光客向けのメニューやサービスを作って宣伝し、集客につなげる対策もあります。
例えば、寿司を握る姿や魚をさばく姿を披露してあげるパフォーマンス的なサービスをしたり、海外にもファンの多い日本のアニメや漫画などをモチーフにしたメニューを考えるなどの方法です。
その他にも、スタッフが侍や忍者などの服装をしてサービスをする居酒屋もあるようですし、メイド喫茶も人気があるようです。

寿司を握る

日本でしか味わえないサービスを提供することで、旅の思い出作りのお手伝いができるでしょう。その体験を「素晴らしい!」と感じてもらえたら、訪日外国人観光客が自国の人に口コミ紹介して、さらなる新規顧客の獲得にも繋がります。

 


Wi-fi環境を整える

4つ目に紹介するインバウンド対策は「Wi-fi環境を整えること」です。

飲食店にWi-fi環境を整えることは訪日外国人観光客が便利になるだけでなくインバウンド集客にも役立ちます。

後述しますが、インバウンド集客で大切になるのは『インターネットを通じた口コミの拡散』です。

例えば、訪日外国人観光客の多くがSNSを利用しています。
実際に店舗に来店した観光客がその場で料理の写真などを撮影してSNSに「素晴らしかった!」と投稿してくれることも多いです。
その投稿を見た人が「私も日本でこのお店に行ってみたい!」と思い、将来的に来店してくれる可能性が高まります。

そして、SNSで写真を投稿する人は「どこにある飲食店なのか」が分かるように、その飲食店の位置情報を一緒に発信するのが一般的です。
そのため、飲食店にWi-fiなどのインターネット環境がないと投稿がしづらくなりますので、せっかく良質な口コミをしてくれるチャンスを逃してしまうことになります。

 


決済システムを導入する

5つ目に紹介するインバウンド対策は「決済システムを導入すること」です。
決済システムの導入とはクレジットカード決済や電子決済などでお会計ができるようにすることを指します。

日本に限らず普段慣れてない旅行先の通貨というのは覚えにくいものですので、訪日外国人観光客にとって普段から使い慣れている方法で決済ができるのは安心するでしょう。

ポイントカード・スタンプカード

国や地域によって所持しているクレジットカードに違いがあったり電子決済サービス等も異なりますので、できるだけたくさんの種類の対応している方が良いです。
しかし、あまり多くのものを導入するのもコストがかかるし・・・と、お考えであれば、必要最低限としてあなたの飲食店のターゲットとなる方が使用してそうな決済方法だけでも導入しておくようにしましょう。

こちらも前項のWi-Fi環境と同じく、店外にクレジットカードや電子決済に対応しているという多言語の看板を出すことで、訪日外国人観光客を歓迎しているアピールにもなります。

 


外国語を話せるスタッフを採用する

最後に紹介するインバウンド対策は「外国語を話せるスタッフを採用すること」です。

こちらは少しハードルが高いですが、一人いるだけでも言葉の壁だけでなく、文化・風習の違いの理解、接客面など多くのシーンで活躍してくれます。

 


番外編|補助金などを活用する

ここまでに6つのインバウンド対策について紹介しましたが、こうした対策を実施するにもコストがかかります。

しかし、インバウンド対策にかかるコストをサポートしてくれる国や自治体の補助金もあります。

インバウンド対策に活用できそうな補助金の一例・インバウンド対応力強化支援補助金(東京都)
・宿泊施設基本的ストレスフリー環境整備事業(官公庁)
・宿泊施設バリアフリー化促進事業(官公庁) etc.

あなたの飲食店があるエリアで、インバウンド対策にかかるコストをサポートしてくれる制度がないか調べてみてはいかがでしょうか?

 

飲食店のインバウンド集客5選

訪日外国人観光客が多く来る場所は有名観光地などが多いため、あなたの飲食店の競合も多いエリアとなる可能性が高いです。
競合が多い場合は、積極的に宣伝することが来店数の増加に繋がります。

ということで、本章からはインバウンド集客の方法を5つ紹介いたします。
あなた飲食店やターゲットに合った宣伝方法を選んで、積極的に実施すると良いでしょう。
日本人向けの集客とは異なる部分も多いので是非ご覧ください。

 


1.店頭看板や店内POPの掲示

まず最初に紹介するインバウンド集客は「店頭看板や店内POPの掲示すること」です。

前章で紹介したWi-fi環境やクレジットカード決済などができることを店頭にステッカーを貼って知らせる。
多言語対応したメニュー表があると店頭の看板で伝える。
「専用のメニューやサービスがありますよ!」とアピールする。
など、訪日外国人観光客を歓迎している飲食店であることを店頭看板や店内POPを通じて知らせることで集客に繋がる可能性が高まります。

 


2.SNS、ホームページ

旅行先の情報をインターネットやSNSで事前に調べるのは万国共通です。
そのため自社のホームページを多言語対応したり、訪日外国人観光客を歓迎していることを意識したSNSを運営するなどのインバウンド集客施策は高い効果を発揮するでしょう。

飲食店アプリプッシュ通知

また、「Wi-fi環境を整える」の章でもお伝えしましたが、実際に店舗に来店した観光客がその場で料理の写真などを撮影してSNSに「素晴らしかった!」と投稿してくれることも多いです。
その投稿を見た人が「私も日本でこのお店に行ってみたい!」と思い、将来的に来店してくれる可能性が高まりますので、SNSは集客に大いに役立つというわけです。
そして、SNSで効果的に情報を拡散してもらえるように飲食店にWi-fiなどのインターネット環境を整えておくようにしましょう。

あなたの飲食店のSNSアカウントがあることや、「写真撮影OK」など投稿を促すようなメッセージを店頭や店内に掲示して伝えておくことで、より投稿してもらいやすくなるでしょう。

✓あなたの飲食店のホームページがまだ多言語対応していない・・・

✓SNSを運営していない・・・

✓Wi-fi環境がない・・・

などの場合、インバウンド集客に力を入れるのであれば今すぐ対応することをオススメします。

ちなみに、訪日外国人が利用しているSNSサービスは国によって異なっているので注意するようにしてください。
例えば、アメリカ人・韓国人・ヨーロッパの人々などの場合はInstagramやFacebookが多く、中国人ならWeibo(微博)、若者を中心に盛り上がりを見せているtiktok、飲食業界で参入がまだ少なめなYouTubeなど、注力すべきSNSサービスをあなたの飲食店で集客したいターゲットによって使い分けることをオススメします。

 


3.ポータルサイト

日本でも食べログやぐるなびなどのグルメポータルサイトで飲食店探しをする人が多いように、訪日外国人観光客もポータルサイトの情報を見る人は多いです。
あなたの飲食店も旅行者向けのサイトに登録することでインバウンド集客に繋がるでしょう。

例えば、トリップアドバイザーは旅行者向け口コミサイトとしては世界最大級です。
登録から掲載まで無料で利用できますし、専用アプリから店舗情報や写真などを登録でき、管理も簡単なので常に最新情報を維持することができます。

tripadvisor

その他にも、SAVOR JAPANやYelpなど様々なサービスがありますのでインバウンド集客に力を入れるのであれば登録しておくことをオススメします。

 


4.近隣施設との協力

次に紹介するインバウンド集客は「近隣施設との協力すること」です。

訪日外国人観光客の目的は飲食店の利用だけではありませんので、相性の良い近隣施設と協力して宣伝し合う方法もあります。

例えば、インバウンド集客に力を入れている土産物屋やマッサージ店などにショップカードやクーポンを置いてもらうようにお願いするなどです。

その他にも、観光地や商店街など自治体によっては独自のイベントを開催しているところも多いので関心があれば調べてみると良いでしょう。

 


5.店頭販売や実演

最後に紹介するインバウンド集客は「店頭販売や実演」です。

店頭販売や実演は言葉が通じなくても商品の魅力が伝わりやすくなりますし、インパクトもありますのでオススメです。
購買行動に繋がりやすくなるだけでなく、映えの効果も発揮しSNSでの情報拡散も期待できるでしょう。

もしも、あなたの飲食店でも店頭販売や実演できるスペースがあれば実践されてみてはいかがでしょうか?

以上、飲食店のインバウンド集客について具体策を5つ紹介いたしました。
あなたの飲食店に合いそうなものがあれば、ぜひ実践していただければ幸いです。

 

インバウンド対策に成功した飲食店の事例

それではこの記事の最後にインバウンド対策の成功事例として有名な飲食店を2つ紹介します。

※レストンスターアプリの事例ではありません。

 


鍋ぞう

まず最初に紹介するのは株式会社ワンダーテーブルさんが運営するしゃぶしゃぶ、すき焼き専門店「鍋ぞう」です。

鍋ぞう渋谷センター街店はトリップアドバイザーの「旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本のレストラン」第1位に選ばれたことで有名です。

その理由としては、トリップアドバイザーなどの口コミサイトや自社が運営するSNSでインバウンド対策に力を入れたことのようです。

その他にも、外国語が話せるスタッフがいたり、店頭店内に掲示物やメニューが多言語対応されているなど、この記事で紹介したインバウンド対策のほとんどが実践されています。

あなたの飲食店でも「これからインバウンド対策に力を入れたい!」とお考えれば、ぜひ参考までにチェックしてみることをオススメします。

 


アキバフクロウ

次に紹介するのは東京の秋葉原にある日本最大級のフクロウカフェである「アキバフクロウ」さんです。

こちらはカフェですが、「旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の体験・ツアー 2020」の1位に選ばれたことで有名です。

とにかく映えるスポットであることは間違いありませんので、たくさんの方にSNSで積極的に発信されています。

 


以上、飲食店のインバウンド対策と集客の具体策、そして成功事例を紹介させていただきました。

この記事の内容が、あなたの飲食店経営のヒントに少しでもしていただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。