ES(従業員満足度)の数値化・向上させる具体策など徹底解説

あなたは自分のお店で働く従業員のやりがいやモチベーションを高めるための施策を何かされていますか?

ES(従業員満足度)を高めることで従業員の定着率が向上して優秀な人材に育てることができるようになったり、離職率が下がり人員確保ができるようになる、などたくさんのメリットがあります。

この記事では、ES(従業員満足度)向上のメリット、どれくらい満足度が高いかを計測する方法、向上させるための具体策など、徹底解説いたします。ぜひ最後までご覧ください。

ES(従業員満足度)とは

まずはじめにESについて説明します。

ESとは英語の「Employee Satisfaction」の略で、日本語に直訳すると「従業員満足度」という意味となります。

例えば、飲食店で働く従業員の職務内容や労働環境、人間関係、給与、待遇、福利厚生などに対する満足度やモチベーションの高さを表す指標です。

近年の外食業界は慢性的な人手不足で、人材確保が難しい・・・というのが常ですので、ES(従業員満足度)を高めて離職率を低下させたり定着率を向上させるための施策は必須課題として多くの飲食店経営者に認識されています。

 

ES(従業員満足度)向上のメリット

それではES(従業員満足度)を定量的に高めると飲食店にどのようなメリットをもたらすのかを説明します。

主に以下のようなメリットがあります。

・従業員の定着率がUPする
・従業員が成長する
・CS(顧客満足度)もUPする
・企業イメージがUPする

それぞれ順番に説明します。

 


従業員が定着する

前章でも少し触れましたが、現在の日本では、少子高齢化による人手不足が深刻化しており、特に飲食業界では新規の従業員募集が難しくなっています。
そのため、既存スタッフの定着が重要な課題となっています。
その課題を解決するための方法として、ES(従業員満足度)を向上させることは非常に効果的な手段となります。

従業員満足度が高い状態とは「待遇に不満がなく、仕事にやりがいを感じ、職場の人間関係が良好である」ことを指します。
このような環境であれば、特別な事情がない限り従業員が離職する可能性は低くなるでしょう。

定着率向上の具体的効果として挙げられるのが「マネジメント負担や教育コストの軽減」です。
従業員が定着すれば、店長やリーダーのマネジメント負担が減ります。ベテラン従業員が増えることで、細かな指示が不要になり、オペレーションの質を自然に維持できます。さらに、ベテラン従業員が新人スタッフの教育を担うことができ、新人教育にかかる時間とコストを削減できます。

反対に従業員満足度が低下すると、生産性や顧客満足度(CS)が低下し、売上減少といった悪循環に陥る可能性があります。
人手不足により、商品の提供スピードが遅くなったり、接客サービスの質が低下したりすると、顧客離れが進むリスクがあります。
その結果、不満を抱えた従業員の退職が相次ぎ、企業の経営に大きなダメージを与えることになります。

また、「再募集コストを削減できる」という効果も期待できます。
従業員の定着により、再募集の頻度が減り、広告費用や採用活動にかかるコストを削減できます。これにより、企業全体のコストダウンが実現します。
例えば、人材が3年以内に辞めてしまうと企業には1000万円以上の損失が生じるとのデータもあります。したがって、従業員の離職率を低下させることで、大きなコスト削減が可能となり、企業の財務状態も安定します。

以上のように、ES(従業員満足度)の向上は、従業員の定着を促し、企業の生産性と業績を向上させるために不可欠な要素です。
特に人手不足が深刻な飲食業界においては、ES(従業員満足度)向上による定着率向上が企業の存続と成長に直結する重要な戦略となります。

 


従業員が成長する

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次に「従業員が成長する」というメリットがあります。

飲食店の場合は、新人用のマニュアルや研修などを用意されていることが多く、ある程度の時間を要すれば一定水準のスキルを持った状態になるようにしている企業も多いでしょう。
さらに、ES(従業員満足度)が向上することで、従業員がより成長するような環境を作れるようになります。

ES(従業員満足度)の高いと感じている従業員は、自分がさらに成長するためや職場をより善くするための努力やアイディア出しを積極的に行うようになるでしょう。

 


CS(顧客満足度)も向上する

次に「CS(顧客満足度)も向上する」というメリットがあります。

CSとは「Customer satisfaction」の略で、顧客がサービスや商品に対して感じる満足感を指します。
飲食店経営において、ES(従業員満足度)とCS(顧客満足度)の関係は非常に重要です。
ESなくしてCSなし、つまり「従業員が満足していないと、顧客に満足のいくサービスを提供できない」という考え方は、今や一般的な認識となっています。

ES(従業員満足度)が向上すると、従業員のモチベーションが高まり、生産性が向上します。
これにより、提供される商品の品質やサービスの質が向上し、結果として顧客満足度も向上します。
例えば、ホールスタッフが職場環境に満足していると、自然な笑顔で接客ができ、顧客に対して心地よいサービスを提供できます。
このような積極的なサービス態度が顧客満足度の向上に直結します。

加えて、ES(従業員満足度)の向上は、従業員の現場改善意識を高めます。
従業員が職場に対して積極的に意見を出し、改善点を見つけることで、サービスの質がさらに向上します。
例えば、接客時の言葉遣いや態度の見直し、提供方法の工夫など、細部にわたる改善が行われるようになります。
これにより、店舗環境の改善やサービスレベルの向上が進み、顧客満足度が一層高まります。

以上のように、ES(従業員満足度)を高めることは、CS(顧客満足度)を向上させ、企業の成長と持続的な発展を促す好循環を生み出す重要な取り組みです。
飲食店経営者にとって、ES(従業員満足度)向上は単なる福利厚生の改善ではなく、CS(顧客満足度)の向上と業績向上を実現するための戦略的な施策だと言えます。

 


企業イメージが向上する​​​​

ここまで「ES(従業員満足度)が向上するとCS(顧客満足度)も向上する」と、お伝えしました。

つまり、従業員もイキイキとして働き、お客様からの評価も高くなれば、自ずと外部からの企業イメージも向上します。

企業イメージが向上することによって事業運営はもちろん、採用活動にとっても大きなプラスです。

例えば、世間の評価が高い飲食店であれば「自分も働きたい」と考える人が増えるようになるのは当然ですので求人募集をかければ応募してくる人は増えるでしょう。
さらに、既存の従業員が自分の知り合いを紹介してくれるようになることも増えるため、募集広告などのコストをかけずに採用できるようになります。しかも、従業員が紹介してきた人は、その既存の従業員から職場の情報をよく聞いたうえで応募するため、離職率が低い傾向にあるのもメリットです。

以上のように、ES(従業員満足度)が向上するとことは、たくさんのメリットを飲食店にもたらしますので、積極的に高めていくようにしましょう。

 

まずはESを数値的に把握する

ES(従業員満足度)を高める前に、まずは現状のES(従業員満足度)がどれくらいなのか?を具体的に把握するようにしましょう。

どれくらい満足しているのか?というのは、なかなか数値化しにくいと感じる方もいらっしゃると思いますが、出来る限り定量化してES(従業員満足度)改善策の実施前と実施後で比較する必要があります。そうしないと、改善されているのかどうかも把握できませんし、どの改善策が効果的だったのか?などの判断もできなくなってしまいます。

ということで、本章ではES(従業員満足度)を数値的に把握する方法について解説します。

※ES(従業員満足度)を図る方法は企業によって様々ありますので詳細は異なりますが、出来るだけご参考にしていただけるように基本的な部分をお伝えいたしますので、是非ご参考にしていただければ幸いです。

 


ES(従業員満足度)を調べる具体策4選

ES(従業員満足度)を調べる方法として以下の4つを紹介します。

1.定期的な従業員アンケート調査
2.離職率と欠勤率の設定とモニタリング
3.個別面談の実施
4.360度フィードバック

それぞれ順番に解説します。

 

1.定期的な従業員アンケート調査

まず最初に従業員へのアンケート調査を定期的に実施します。
アンケートは以下のようなカテゴリーに分けた内容で実施すると効果的です。

【アンケートのカテゴリー例】・勤務環境の評価:職場の物理的環境や設備についての満足度。
・業務内容の評価:業務内容や仕事の負担についての満足度。
・人間関係の評価:上司や同僚との関係についての満足度。
・報酬と福利厚生の評価:給与や福利厚生についての満足度。
・キャリア成長の評価:スキルアップや昇進の機会についての満足度。

回答方法は、定量的な評価が可能なリッカート尺度(1〜5の評価)を使用します。
具体的な質問例と共に紹介します。

・勤務環境の評価(職場の物理的環境や設備についての満足度)
例①:職場の設備(例:キッチン、休憩室)は満足していますか?(1: 全く満足していない, 5: 非常に満足している)
例②:作業スペースは十分に確保されていますか?(1: 全くそう思わない, 5: 強くそう思う)

・業務内容の評価(業務内容や仕事の負担についての満足度)
例③:業務量は適切だと思いますか?(1: 全くそう思わない, 5: 強くそう思う)
例④:現在の業務に満足していますか?(1: 全く満足していない, 5: 非常に満足している)

・人間関係の評価(上司や同僚との関係についての満足度)
例⑤:上司とのコミュニケーションは良好ですか?(1: 全くそう思わない, 5: 強くそう思う)
例⑥:同僚との協力関係は良好ですか?(1: 全くそう思わない, 5: 強くそう思う)

・報酬と福利厚生の評価(給与や福利厚生についての満足度)
例⑦:給与に満足していますか?(1: 全く満足していない, 5: 非常に満足している)
例⑧:福利厚生(例:健康保険、休暇制度)に満足していますか?(1: 全く満足していない, 5: 非常に満足している)

・キャリア成長の評価(スキルアップや昇進の機会についての満足度)
例⑨:昇進の機会は公平に提供されていますか?(1: 全くそう思わない, 5: 強くそう思う)
例⑩:スキルアップのための研修やトレーニングは充実していますか?(1: 全くそう思わない, 5: 強くそう思う)

【定量化の方法】

各カテゴリー別、各質問の平均スコアを計算し、満足度を数値化します。

もし「その他」の回答項目で自由に意見を記載できるようにするのであれば、その意見もポジティブなものとネガティブなものに分けて件数を集計します。
そして、各カテゴリごとにネガティブなフィードバックの多い項目を特定し、改善策を考えます。

例えば半年ごとなど定期的にデータを収集・分析して、過去の結果と比較して改善の進捗を確認します。

このようにして、アンケートから得られたフィードバックを具体的かつ定量的に分析することで、従業員満足度の向上に向けた実効的な対策を講じることができます。

 

2.離職率と欠勤率の設定とモニタリング

次に、離職率と欠勤率を設定してモニタリングします。

設定する際には、以下の項目を含めると効果的です。

・従業員の離職率
一定期間内に退職した従業員の割合で算出します。
(計算例)期間中に退職した従業員数 ÷ 総従業員数 × 100
上記を月次・四半期ごとに計算し、過去の離職率と比較します。

・欠勤率
従業員の欠勤日数の割合で算出します。
(計算例)欠勤日数 ÷ 総労働日数 × 100
各月ごとに計算し、過去のデータと比較します。

定期的にKPIを収集し、過去のデータと比較することで、ES(従業員満足度)を把握する材料の1つにします。

 

3.個別面談の実施

四半期ごとなど定期的に従業員と個別に面談を行い、直接フィードバックを収集します。

面談では、従業員アンケートで聞き取っている内容を直接質問します。
特に以下のような質問をして重点的に聞き出すと良いでしょう。

・現在の仕事で満足している点、不満に感じている点、業務の負担や困難な点、などついて具体的に聞き出します。
・会社からのサポート(例:研修、設備、同僚との協力)についての満足度や、改善が必要だと感じる点、新たな提案、などを聞き出します。

【定量化の方法】

面談の内容を記録し、ポジティブ・ネガティブなフィードバックの件数を集計します。
各カテゴリごとにフィードバックを分類し、改善が必要な点を特定します。

 

4. 360度フィードバック

以下のような様々な視点からの評価を含む、360度フィードバックを実施してES(従業員満足度)を図ります。

・上司からの評価:業務パフォーマンス、リーダーシップスキル
・同僚からの評価:協力性、コミュニケーションスキル
・部下からの評価:指導力、サポート体制

これにより、多角的な視点から従業員の満足度を把握できます。

【定量化の方法】

各評価を1〜5のスコアで評価し、平均値を算出します。
年に1回、360度フィードバックを実施し、過去のスコアと比較します。

以上のような方法でES(従業員満足度)を定量化して、数値的に把握すると良いでしょう。
実際には各企業によって内容は異なるはずですので、自社の状況に合わせて適宜調整するなどしていただければと思います。

 


自社アプリの活用

私たちが提供する飲食店公式アプリ作成サービス「レストラン★スター」には、アンケートの収集・分析を行う機能があります。
この機能はお客様の声を集めることはもちろん、ES(従業員満足度)を数値的に把握することに活用できます。

レストランスターアプリのアンケート機能を使って、従業員と顧客からのフィードバックを定期的に収集します。
アンケートは自動的に集計され、リアルタイムで結果を確認できます。

収集したデータをアプリのダッシュボードで管理し、過去のデータと比較しやすくします。
例えば、月次レポートとして従業員満足度の推移を視覚化します。

その他にも先述したように「上司・同僚・部下のそれぞれから受けた評価を分析する360度フィードバック」や「お客様へのアンケート」などもデータで集められます。

これらの方法を組み合わせて活用することで、現状のES(従業員満足度)を定量的に把握し、過去のデータと比較して改善点を明確にすることができます。
継続的にデータを収集・分析し、フィードバックを基に適切な改善策を講じることで、ES(従業員満足度)を向上させることが可能です。

詳しくは資料をダウンロードしていただくか、お気軽にお問合せください。

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ES(従業員満足度)を向上させる4つの具体策

それではES(従業員満足度)を定量的に把握して、改善点を明確にすることができる環境が整ったら、いよいよES(従業員満足度)を向上させる施策を行います。

本章では、飲食店にけるES(従業員満足度)の向上の具体策を4つ紹介します。

・企業としての目標やビジョンを伝える
・働きやすい職番環境にする
・評価制度を整備する
・お客様からのお褒めのお言葉を共有する

上記を、それぞれ順番に解説します。

 


企業としての目標やビジョンを伝える

セミナー風景

ES(従業員満足度)を高めるためは、まず第一に企業としての目標やビジョンを伝えることが大切です。

従業員の待遇を改善することはもちろん大切ですが、それだけがES(従業員満足度)向上の手段ではありません。

企業としてどうありたいのか?
今後どうなっていきたいのか?
その一員である従業員にどのような素晴らしい未来を提供できるのか?

などを伝えることで従業員が会社を信頼し、積極的に力を発揮できる環境を作ることが重要です。
従業員と会社の信頼関係が強固であるほど、従業員は会社のために力を尽くす意欲が高まります。
逆に、信頼度が低いと、従業員は会社の指示に従わず、離職のリスクも高まります。

加えて、店舗やチェーンとしての目標やビジョンを従業員と共有することで、従業員はやりがいや仲間意識を感じやすくなります。
ただ業務をこなすだけでなく、目標に向かって仲間と共に取り組むという意識が生まれると、従業員は組織の一員としての満足感を得やすくなります。

例えば、新人スタッフの研修プログラムに目標やビジョンを含め、全従業員が共通の認識を持てるようにすることが重要です。
これにより、同じ目標に向かう仲間としての一体感が生まれ、従業員はより大きな満足感を持って働けるようになります。
その際は、大きな目標だけでなく、日々の数値目標(例:客数や売上)についても共有し、達成状況や進捗を確認して、少しずつ目標を達成していけるようにすると効果が高まるでしょう。そうすることで従業員が仕事にやりがいを感じ、自己成長を実感するようになります。

繰り返しお伝えしますが、ES(従業員満足度)の向上は、CS(顧客満足度)の向上にも直結します。
目標やビジョンを従業員と共有し、信頼関係を築くことで、従業員はやりがいや仲間意識を感じ、積極的に力を発揮するようになります。
これにより、企業全体の生産性やサービス品質が向上し、CS(顧客満足度)も向上します。
ES(従業員満足度)を高めるための施策として、目標やビジョンの共有を積極的に行いましょう。

 


働きやすい職番環境にする

ES(従業員満足度)を高めるためは、働きやすい職場環境を整えることが重要です。
従業員が職場に不満を持っている状態では、満足度は向上せず、離職率が高くなる可能性が高まります。
特に飲食店では、長時間の肉体労働や不適切な勤務制度が従業員の不満を引き起こす要因となります。
以下に、具体的な改善策を示します。

 

勤務制度と店舗環境の見直し

まず、長時間労働や頻繁な残業、休日出勤が従業員に過度の負担をかけていないかを確認しましょう。
また、店舗内の環境が快適であるかも重要です。例えば、エアコンが不調で室内が暑い・寒い場合や、休憩スペースが確保されていない場合、従業員は働く意欲を失いやすくなります。

 

福利厚生の充実

従業員が働くメリットを感じるためには、福利厚生の充実が有効です。
例えば、休憩中にまかないを支給する、商品を割引価格で購入できる制度を導入するなど、従業員にとって魅力的な制度を提供することで、職場への満足度を高めることができます。

 

コミュニケーションをとりやすくする

職場でのコミュニケーションをとりやすくすれば、人間関係でのストレスが溜まりにくくなり離職率の低下が見込めます。
例えば、新しい従業員には店長やバイトリーダーなどが率先して声をかけるようにすると定着率が高まる効果が期待できます。その他にも、従業員同士の食事会や飲み会などの費用を会社で負担してあげる、などコミュニケーションをとる機会を増やしてあげるのも良いでしょう。
職場でコミュニケーションをとりやすいと、従業員同士に仲間意識が芽生え、自分の存在意義を感じやすくなりますので、その結果としてES(従業員満足度)も向上します。

 

安全で効率的な職場環境の提供

従業員が安心して働ける環境を提供することも重要です。
例えば、店内の安全対策を徹底し、事故を防ぐこと、オペレーションが無理なく進むように動線を工夫すること、業務に必要なツールが揃っていることなどが挙げられます。
お客様だけでなく、従業員の働きやすさにも配慮することで、全体の業務効率が向上し、結果として従業員満足度も高まります。

 


評価制度を整備する

従業員満足度(ES)を向上させるためには、努力が適切に評価される仕組みを整えることが重要です。
従業員が現場での改善に取り組んでも、その努力が正当に評価されなければ、モチベーションは低下してしまいます。
以下に、具体的な評価制度の整備方法を示します。

 

正当な評価の必要性

従業員が積極的に仕事に取り組み、その努力が正当に評価される環境を整えることは不可欠です。
例えば「研修を受けてスキルアップを図った従業員の時給をUPする」、「アプリ会員を増やした」など、具体的な行動を評価することで、従業員は「私の努力が認められた!」と感じ、さらなるモチベーションが高まります。
また、同僚の努力が評価される姿を見れば、他の従業員も「自分も頑張ろう!」と感じるようになります。

 

適切な評価制度の導入

適切な評価制度を導入し、従業員の能力や成果が給与や昇進に反映される仕組みを作ることが重要です。
例えば、同じ職場で働くAさんとBさんがいるとして、Aさんの方が明らかに仕事ができるにも関わらず、給与が同じであれば、Aさんは不満を抱き、より評価してくれる職場に転職を考えるかもしれません。
評価制度を整えることで、従業員の能力や努力が正当に反映されるようになり、職場全体の満足度が向上します。

※評価制度について以下の記事でさらに詳しく解説しておりますので、もしよろしければ合わせてご覧ください。

≫必読!飲食店の評価制度について徹底解説
https://res-star.com/archives/column/evaluation-system

≫飲食店の評価シートの作り方を徹底解説|項目と評価方法
https://res-star.com/archives/column/evaluation-sheet

 

褒める文化の醸成

繁盛している飲食店では、従業員のモチベーションを高めるために、日常的に従業員の良い行動を見つけて褒める文化が根付いています。
例えば「お客様がお箸を落としてしまったことにすぐに気付いて、すぐに新しいお箸を差し出した」、「お客様の好みを聞き出して、好きそうなメニューをオススメした」、「店内の汚れている部分に気付き、すぐにキレイにした」など、従業員の細やかな気配りや行動を評価することで、従業員は「自分の行動が正しかった!」と自信を持ち、さらにモチベーションが向上します。

外食企業の中では、従業員を褒める場として表彰式を行っている企業も少なくありません。
私たちが提供するレストランスターアプリを導入している株式会社クリエイティブプレイス(日本酒原価酒造)様でも「従業員の賞賛の場」として表彰式を行い、従業員のモチベーションUPを図っています。
クリエイティブプレイス様の事例については以下の記事で詳しく紹介おりますので、もしよろしければ合わせてご覧ください。

≫日本酒原価酒蔵(クリエイティブプレイス)様の公式アプリ販促事例
https://res-star.com/archives/column/nihonshu

 

非金銭報酬の重視

また、ES(従業員満足度)を高めるためには金銭報酬だけでなく、非金銭報酬も重視することが重要です。
金銭報酬は一定の効果がありますが、満足感は長続きしません。
非金銭報酬、例えば仕事のやりがいや自己成長の機会、良好な職場環境などは、従業員の長期的な満足感に寄与します。

 

以上のように、従業員満足度(ES)を向上させるためには、努力が適切に評価される仕組みを整えることが不可欠です。
正当な評価を行うことで従業員のモチベーションを高め、適切な評価制度を導入することで職場全体の満足度が向上します。
また、日常的に従業員の良い行動を見つけて褒める文化を醸成することで、従業員はやりがいを感じ、さらに努力を続ける意欲が湧いてきます。
これらの取り組みを通じて、飲食店全体のパフォーマンスを向上させ、繁盛店を目指すことができるでしょう。

 


お客様からのお褒めのお言葉を共有する

お客様からいただいたお褒めのお言葉を従業員に共有することで、モチベーションが高まりES(従業員満足度)が向上する効果が期待できます。

反対に、お客様からの厳しいご指摘などをそのまま共有してしまうと「厳しいお声に落ち込んでしまう」など従業員のモチベーションを下げてしまうことも懸念されます。
可能であれば、厳しめのご指摘などは上司のフィルターを通した上で共有すると良いでしょう。
従業員のモチベーションを下げずに、お客様の生の声(ご要望)を伝えることができるため、「この部分を改善すればお客様に確実に喜んでもらえそうだな!」と前向きに捉えてもらいやすくなります。

レストランスターアプリを導入している飲食店様では、アプリ会員になったお客様にアンケートを実施して、その内容を従業員に共有するお店も多いです。

お客様のお褒めの声は積極的に全従業員に共有して全体のモチベーションを高めることに活用して、厳しい声はQSCの改善や従業員の教育などに活用するようにしています。

その結果、過去のアンケートデータと比較して、お褒めの声が少しずつ増えてきたり、QSCスコアが向上していることが目に見えて分かるようになります。自分たちの努力によってお客様が喜んでくれているのが分かり、成長が目に見えますので従業員のやりがいや満足度も向上します。

 

まとめ:ES(従業員満足度)向上には効果が明確になる環境作りが必須

ES(従業員満足度)の向上は、飲食店経営において不可欠な要素です。

従業員が働きやすく、やりがいを感じる職場環境を整えることで、定着率が向上し、結果としてCS(顧客満足度)も高まります。
さらに、評価制度の整備や企業の目標・ビジョンの共有によって、従業員のモチベーションを高め、企業全体の生産性と業績を向上させることができます。

そのためには、ES(従業員満足度)を定量化して分析できる環境を作ることが絶対に必要になります。
改善策を実施しても、それが効果があったのか?というのが目に見えて分かるようにしておかないと効果的ではなくなり、長続きもしなくなります。

そこで役に立つのがお客様と従業員の双方にアンケートがとれて、その結果を分析できるツールです。

私たちが提供するレストランスターアプリにはアンケートを収集・分析する機能もありますし、運用のサポートも行っています。

あなたのお店でも「ES(従業員満足度)させたい!」などお考えであれば、ぜひ私たちにご相談ください。

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それではこの記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。

この記事を書いた人
アクティブ・メディア株式会社 飲食店サポート事務局
店舗公式アプリ作成サービスを通じて飲食店の顧客台帳経営と販促をサポート。 その内容が「Withコロナ時代の即戦力アプリ」、「最も飲食店経営に寄り添ったサービス」として農水省後援の外食産業貢献賞を受賞する等、飲食業界や公的機関から高く評価。 このコラムでは3,000店以上のサポート実績から得た独自ノウハウや事例を公開する等、飲食店経営に役立つ情報を発信している。