居酒屋の売上をアップさせる具体策と考え方

【この記事は2022年12月に最新情報に更新しました】

今や居酒屋激戦区として知られる場所はたくさんあると思いますが、生き残っていく上で必要なのはより多くの人に居酒屋の存在を知ってもらう事が大事になってきます。
せっかくおいしい料理を提供できたとしても、集客ができていなかったら居酒屋はつぶれてしまいます。

顧客を集め、今よりももっと売り上げを伸ばし、「居酒屋繁盛店」として長く継続していく為には新規顧客はもちろん、リピーターも増やしていかなければなりません。

今回は、居酒屋にとって安定的な売り上げを出すために必要不可欠な集客ポイントや集客方法をご紹介します。

 

1. 居酒屋の現状

居酒屋の現状
日本フードサービス協会(http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html)が行っている外食産業の市場動向調査によると、居酒屋店舗数の減少も下げ泊まり傾向で客数や売上なども回復傾向にはあるそうです。

しかしその一方で若者のアルコール離れも進んでおり、それが居酒屋離れにも繋がってしまっています。

今後しばらく居酒屋業界は横ばい傾向と予想されておりますが、若者のアルコール離れを考えると他に対策を考えていく必要があります。
他店との差別化を図り集客を成功させるために何が必要なのか?が重要になってきます。

 

 

2. 居酒屋店に必要な集客戦略とは

居酒屋店に必要な集客戦略とは
居酒屋店が集客していくためには、どのような戦略があり、どう考えていけばよいのでしょうか?

 


2-1.集客とは?

集客とは人を集める事ですが、そもそも集客するとはどういう事でしょうか?

今よりもっと集客したいと考えている居酒屋はたくさんあると思いますが、どうもうまくいかないと思っている店舗もあると思います。
そのときに考えてほしいのが、「集客」というのは、居酒屋側の都合にあわせたものではなく、お客様側にあわせたものでなければならないということです。

集客をしたければ居酒屋に魅力がなければ、お客様は集まってきません。
あなたの居酒屋を魅力あるものにして顧客を惹きつけ、お客様が自然とあつまってくるという事がここでいう「集客」になります。

お客様にとって魅力的なメニューやサービス・空間、価値のある情報を広告等で提供し、お客様に来て頂く状況を作り出す事だと思います。

 


2-2.ブランド

ブランドは高級店だけのものではありません。居酒屋にとってもブランドイメージは大切になってきます。

競争の激しい居酒屋では、自店に目をとめてもらい足を運んでもらうには、お客様にどのように認知されたいかというブランドイメージをはっきりさせた上で効果的な販促・集客活動を行っていくことが大事になってきます。

競合店がたくさんある中で、どの居酒屋に行こうかなと迷ったときにお客様は理屈よりも感覚で選ぶことが多いそうです。
何となく気になるので入ろうといった感覚や居酒屋の雰囲気で選んでいるということになります。

そしてお客様は居酒屋に入る前に7割の人はその店(味、接客態度、雰囲気)を予測すると言われています。
その為に居酒屋ブランドを正しくお客様に伝え、来店前にイメージを疑似体験してもらう事が大事になります。

ブランドを考えていく際に居酒屋がお客様にどのような印象を与え、どのように見られたいか、を具体的に書き出してみましょう。
会話の中で「そういえばあの居酒屋・・・」と候補にあがるような状態にされるのが重要です。

1つのアイデアとして、居酒屋のうりやイメージを伝えるために、店名の前にショルダーネームやダブルショルダーネームを付ける方法もあります。
ショルダーネームとは、あなたのお店が何を提供し売りにしている居酒屋なのかをわかりやすくまとめたキャッチコピーのようなものです。
看板などに居酒屋の特長が分かる言葉やウリの商品を付け加えると、お客様はこの店はどんな居酒屋なのかがイメージできるので、求めていたお客様を集客につなげることができます。

例えば「地酒と比内鶏が旨い店 〇〇」「地魚がうまい個室居酒屋 〇〇」など。
あなたの居酒屋がどんなメニューでどんな体験ができるのかを想像させることができれば話題にもなりやすく、集客にも役立つはずです。

お客様が来店して帰るまでのメニューや店内の雰囲気、サービスまで、お客様との間に一貫性のあるブランドを共有して感じ取って頂けるシナリオを考えましょう。
独自のブランドを作り、お客様の共感を得ることができれば、あなたの居酒屋を選ぶ人が増え、集客につながっていくことでしょう。

 


2-3.コンセプト

コンセプトとは店舗の場合は「基本的な考え方や店のあり方・特徴」という意味で使われます。
その居酒屋の存在価値や方向性、魅力などを一貫性をもって伝えていくものです。

コンセプトがしっかりしているかどうかで今後の成功度合いや集客が変わってきます。
ブランドを作っていく上でも、あなたの居酒屋がこういうお店だと行くとこを認識してもらう為にも、コンセプトはとても大切になってきます。

①お客様は誰で?
②何を提供して?
③どのような体験ができるのか?

この3つを書き出してみてわかりやすいコンセプトにすることが大切です。

例えば
①魚とお酒が好きな人に
②この居酒屋で
③日本各地のお酒と魚のおいしさを伝えたて、次へ繋がる活力にしてもらいたい

こういう考えのもと、「地酒と魚がおいしいやすらぎの空間」というコンセプトを作成することができます。

居酒屋の商圏の市場とニーズなどの事前のリサーチが必要ですが、このコンセプトの元に、サービスや質を高める事で、より強いブランドが形成されます。

 


2-4.顧客リサーチ

お客様のニーズがあって売りたいメニューが売れるのは理想的な事です。

しかし、商売である以上、確実に売り上げを伸ばして行くことが大切です。
その為、商圏のニーズや顧客のニーズがわからなければ、効果的に集客は行えません。
お店の看板メニューは何で、それを選んでくれるお客様はどんな人か?
効果的にターゲットを絞り集客につなげる為にはリサーチはかかせません。

まずはあなたの居酒屋の看板メニューは何でしょうか?
自店の売りをしっかりと踏まえた上で、次にお店の商圏にどのような客層がいるのかリサーチしてみましょう。

1つの方法としては、自店以外の居酒屋やその他の飲食店などにお客として足を運んでみるというやり方です。
何件か回っているとどのようなお客様が潜んでいるのか傾向が見えてきます。

同じ居酒屋でもサラリーマンが多いのか、学生が多いのかでは価格やメニューに違いがでてきます。
学生が多いエリアでは飲み放題や、低価メニュー、オフィス街などのサラリーマンが多いエリアではちょい飲みができるようなメニューを考えたりするでしょう。

さらに、男女の比率や年齢層、ファミリーが多いのか独身者が多いのかでも変わってきます。

多方面から顧客の傾向を探り、自店が求めるターゲットはどんな人なのかを考えていきましょう。

 


2-5.競合他社リサーチ

固定客になると「あなたの居酒屋がよいから」という絶対的な評価で来店しますが、それ以外のお客様は「この居酒屋よりあの居酒屋がよいから」という相対的な評価で来店します。

新規客はもちろんですが、固定客を増やすには、あなたの居酒屋がお客様にとって絶対的な存在にならなければなりません。
その為に競合他社がどんなメニューを出して、どんなサービスを提供しているのかリサーチが必要になってきます。

あまり規模が違いすぎると運営や収益率が違うので、できるだけ同じような条件(客層・立地など)の居酒屋をリサーチし、有効なデータを収集しましょう。
集客のポイントを多方面から分析する為、できるだけ多くの店舗をリサーチし、曜日や時間帯別でもデータをとるといいでしょう。

ここで必要なのは客観的な数値(数値化できるデータ)がよいので、客数や単価などをしっかりリサーチしましょう。

そしてメニューなどの商品数や内容、価格や売れ筋メニューを分析し繁盛店や競合居酒屋の傾向を把握し、自店の参考にし集客につなげましょう。

 


2-6.商品開発

既存メニューの開発などを行ったり、お店の看板メニューを作ることはお客様を集客するきっかけにもなります。

さらに新メニューを考えることは常連客を飽きさせない為にも重要です。
季節感をだした限定メニューなど、その時だけの「期間限定」も新メニューの一つになります。

競合他社の人気メニューを参考にしたり、SNSで投稿されている人気メニューを見たり、流行りや好みを知ることでお客様が求めているメニューは何かを考えながら、実際に作れるメニューを考えていきましょう。

ネーミングも集客につなげる大切な項目になってきます。
同じメニューでもネーミングが違うだけで全く違ったイメージになります。
そのメニューを知らない人にも、おいしそうだと連想させるようなわかりやすく、頼みたくなるようなネーミングを意識しましょう。

 

 

3. 居酒屋店に集客するための基礎知識

居酒屋店に集客するための基礎知識
居酒屋店が集客していくためには、どのような対策をとっていけばよいでしょうか?
集客するために必要な基礎知識をお伝えします。

 


3-1.顧客の種類と売上高の計算式

顧客の種類は新規顧客・既存顧客・固定客の3つに分類することができます。

①新規顧客・・・初めて店舗に来店したお客様。
②既存顧客・・・以前店舗に来店したことがあるお客様。来店周期は長い。
③固定客・・・何回も店舗に来店している常連客。来店周期は短い。

売上アップの方法を計算式で例えると、以下のようになります。
売上高=①客数×②平均顧客単価×③平均来店回数

①客数=人数 新規顧客を集客すれば売上はあがっていきます。
②平均顧客単価 顧客単価を増やせば売上はあがっていきます。
③平均来店回数 顧客の来店回数を増やせば売上はあがっていきます。

ここで考えてほしいのは、新規顧客を集客するために頑張っている居酒屋も多いと思いますが、実は既存客や固定客の来店頻度を増やすことが重要になってきます。
そしてリピーターの中でも来店頻度の違う既存顧客と固定客では店舗の貢献度が違います。

新規顧客と既存顧客をいかに固定客へと繋げていくことがとても大切になってきます。

 


3-2.パレートの法則

パレートの法則

パレートの法則というのをご存じでしょうか?

例えばビジネスにおいて、売上の80%は全顧客の20%が生み出しているという法則になります。

よって売上を伸ばすには20%の常連客を増やすことが効率的になってきます。

 


3-3.3回安定10回固定の法則

飲食店などでも使われるマーケティング理論で、お客様と3回接触するとお客様はその店に安定して来るようになり、お客様と10回接触するとお客様は固定客としてファンになる、というリピーター作りの法則です。

まずはお客様に3回来店してもらう為には、初めて来店したときにお客様をどれだけ満足させられるかにもかかってきます。
その為にも3回来店を目標に方法はいろいろありますが、ポイントカードを渡したりメールを送ったりコミュニケーションをとり続けることが大事です。

 


3-4.集客対策

上記の事を踏まえて、固定客を増やすことはいかに大事かということがおわかりだと思いますが、かといって新規顧客に対しての集客はどうでもいいと言うことではありません。
新規顧客を獲得しつつ、固定客を増やしていくような仕組みを考えることが集客や売上アップに繋がる第一歩になってきます。

ほとんどの人は①新規顧客、②既存顧客、③固定客の順で対策を考えてしまいがちです。
しかし、順番は関係ありません。

既存顧客を固定客にすること、固定客の来店対策があった上で、同時に新規顧客を集客できるよな販促や対策をとっていきましょう。

 

 

4. 居酒屋の新規顧客集客について

居酒屋店の新規顧客集客について
居酒屋において新規顧客を集客するにはどのようなステップがあって、どのような方法があるのでしょうか?

 


4-1.1:5の法則

1:5の法則というのはご存じでしょうか?
1:5の法則とは、新規顧客の場合は既存顧客の集客対策の5倍の費用がかかるというものです。

新規のお客様を集客するにはいろいろな販促方法がありますが、具体的に考えてみると新しいお客様に自店を知ってもらう活動が必要なので、チラシを作成したり、宣伝広告を出し、キャンペーンやクーポンで値引きをしたりと、どうしてもコスト(人、物、時間、お金)がたくさんかかります。

しかし、固定客を増やすための第1歩は新規顧客を開拓することから始まります。
自店を知ってもらうには必要な事なので、効果的に集客できるような販促にしていきたいですね。

 


4-2.居酒屋の新規顧客の集客ステップ

新規のお客様を集客するには次のようなステップが必要になります。

①お客様に居酒屋を知ってもらう
②居酒屋に興味をもってもらう
③来店の決断を促す

まずは居酒屋を知ってもらう事が大切になってきます。
その為にチラシを配布したり、広告を掲載したり、集客に繋がる販促活動をしていきます。

次にその販促活動を通してお客様に魅力を感じて頂いて興味を持って持っていただく事が大切になってきます。

最後に居酒屋に来店したいという気持ちを感じて頂き、実際に足を運んでもらえるよに決断を促します。

 


4-3.居酒屋の新規顧客の集客・販促方法

では実際に新規顧客を獲得するためにはどのような方法があるのでしょうか?

 

4-3-1.MEO対策

ほとんどの人がスマホでリアルタイムに必要な情報を検索する現在、店舗集客では重要なひとつとなるMEO対策についてご紹介します。

MEOは、「Map Engine Optimization」の略でマップ検索エンジン最適化の意味になります。
Googleマップにおいて、お店の地域別検索順位を高める対策のことです。

MEOは、ローカルエリアで目的のお店などを探したい顧客に効果的な対策です。
ローカル検索とはお客様が今いるエリアから近いお店などを探したりする場合の検索方法で、この検索をする人がとても増えています。

例えば「渋谷」「居酒屋」などの「地域名+業種」の検索で上位に表示させる対策をとる事が出来、Googleマップに位置情報が反映されるので集客につなげる手法としてMEO対策の注目度が高まってきています。

またローカル検索をした顧客の来店動機が高いこともあり、ここにきてSEO対策に加えてMEO対策に力をいれる店舗も多くなってきています。
(SEOとは「Search Engine Optimization」の略で検索エンジン最適化の意味になります。)

皆さんはスマホやパソコンで店舗を検索したときに、Google検索結果を見て何かお気づきになったことはあるでしょうか?

表示順が上から次のようになっています。

①リスティング広告・・・Googleリスティング広告です。
②ローカルスリーパック(3つのローカルビジネス)・・・Googleマップでの検索結果上位3つ
③ウェブページ・・・Goolgeのオーガニック検索での検索結果

これを見ると、オーガニック検索のホームページや食べログなどのグルメサイトよりも上位表示されています。
このことから考えても、MAP情報にあなたの居酒屋が表示されていれば宣伝になり、改めてMEO対策の重要性がわかりますよね。

このローカルパックには、居酒屋などの店舗の口コミや営業時間や住所、電話のリンクが表示されます。
Google検索をするとファーストビューで上位に店舗情報がでてくるので、集客力につながります。

SEOを行い自然検索結果でウェブページの順位を上げるのは競合が多く難しいですが、MEOであればまだそこまで競合も多くはないので比較的難易度が低いです。

このことから考えるとMEOを行うメリットは以下の点があげられます。

①クリック率が高く集客効果が高い
②SEOよりもわかりやすく、検索結果も上位表示される
③競合が少なくコストをかけずにお客様に宣伝ができる

 

 

それでは実際にMEOを自分でやるときにどう始めればいいのでしょうか?
取り組むべき事、気をつけたいポイントをご紹介します。

①Googleビジネスプロフィール(旧名称:Googleマイビジネス)を登録する
②サイテーションを意識する
③口コミ(レビュー)をできるだけたくさんもらう

①Googleビジネスプロフィール(旧名称:Googleマイビジネス)を登録する

まずはGoogleビジネスプロフィールへ店舗の情報登録をするが必要です。
より上位に表示させるようにするには、詳細なデータを登録し、内容を充実させることが大切です。
せっかくクリックされたのに店舗情報があいまいだと離脱になりかねません。
その為に写真もたくさんいれることによって店内の雰囲気もわかるので予約率はあがるでしょう。

②サイテーションを意識する

サイテーションとは他のWebサイトにあなたの店舗情報(名前・住所等)が記載されていることを言います。
知名度の高さのようなものですが、ウェブページの評判が高いとあなたのサイテーションは上がります。
このサイテーションを増やしていくことでGoogle マップ検索の上位表示を狙っていきましょう。

③口コミ(レビュー)をできるだけたくさんもらう

口コミはお客様が来店する際の判断基準になります。
上位表示を狙うのであれば、できるだけたくさんの口コミを集めましょう。

 

※『MEOで集客するノウハウ』についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事(↓)をご覧ください。

>飲食店集客に役立つGoogleビジネスプロフィール(MEO対策・ローカルSEO)徹底講座

 

 

4-3-2.折り込みチラシ・ポスティング・ビラ配り

チラシのポスティングは手軽で効果的なのです。狙った地域に直接自店のみの情報を販促できるのがメリットです。
新聞を購読していない若者層などにも配布することができるので、エリアや曜日などを変えながら何回かパターンを試してみるのもいいでしょう。
クーポンや割引券を付けることで反応率もよくなり来店のきっかけにもなり、いっそう目を引くことができれば集客につながるでしょう。

ビラ配りも同様、来店してくれそうな顧客を見つけてその人にダイレクトに販促できるのと、お客様の反応がその場で確認できます。
興味を持ってもらえれば帰りに来店なんてこともあるかもしれません。
ターゲットに合わせた時間と場所を探して通行人の邪魔にならないような集客を行って下さい。

折り込みチラシはポスティング・ビラ配りよりも信頼度が高いでしょう。
居酒屋の認知度を上げるためにもターゲットに考慮しながら配布する曜日の選定を行って下さい。

チラシ全般に言えることですが、捨てられてしまっては終わりなのでお得な情報や飲食店の魅力を伝えられるように作成してください。

 

4-3-3.グルメサイト

食べログ・ぐるなびなどに代表される飲食店のグルメサイトに登録し、店舗の広告を掲載し、集客する方法です。
グルメサイトで地域別、ジャンル別、シーン別などでで飲食店を検索することができ、口コミの投稿や閲覧もできます。
おすすめメニューの掲載やお得なクーポンも発行することができたり、写真も複数枚載せることができるので、新規顧客に居酒屋を知ってもらう為には有効です。

グルメサイトで検索をし、気になる居酒屋に足を運ぶお客様も多いので、今すぐ新規顧客を集客したいと思っている方は居酒屋の認知度を上げる事ができるかもしれません。

しかし、グルメサイトを見ているうちに他の居酒屋へ目移りしていまうお客様もいらっしゃるので、しっかりと集客につなげていきたいですね。

 

4-3-4.ホームページ

グルメサイトは決まったテンプレートになってしまうので、皆同じ構成になってしまいますが、公式ホームページがあると自由にレイアウトや設計ができる為、居酒屋のコンセプトや詳細な情報などをお客様に伝える上でも大切な役割を果たしています。

自店のホームページがあるということは、信頼感や安心感もあり、店舗のアピールをホームページでしっかりできれば集客にもつながりやすいでしょう。
グルメサイトやSNSからホームページへたどり着くお客様も多いので、そこでしっかりと居酒屋の魅力を伝えお客様の心も掴みましょう。

 

 

5. 居酒屋の既存顧客集客について

居酒屋店の既存顧客集客について
居酒屋において既存顧客を集客するにはどのようなステップがあって、どのような方法があるのでしょうか?

 


5-1.既存顧客にかかる集客費用

既存顧客にかかる集客費用は新規顧客の集客費用の約20%以下です。
一般では、新規集客費用の20%と言われているのでかなり安いということになります。
既存顧客に対する販促方法にもいろいろありますが、メルマガやネットを活用すると費用も安く抑えられるでしょう。

新規顧客を集客するのは、お金もそうですが精神的なプレッシャーも少なからずかかってきます。
忙しい居酒屋にとっては既存顧客を集客する事はいろんな意味で大きなメリットとなるでしょう。

 


5-2.5:25の法則

5:25の法則というのはご存じでしょうか?
5:25の法則は、5%の既存顧客離れを改善すると、利益の25%は改善されるという法則です。

すなわち顧客の維持ができれば、5倍の利益が改善されると言うことになります。
1:5の法則をみても、同じ費用をかけるなら既存顧客を維持することに力を注いだほうが利益は上がるということになります。

時間はかかったとしても既存顧客との関係性を構築することができれば、低コストで高利益を産む第一歩かもしれません。

 


5-3.居酒屋の既存顧客の集客ステップ

既存のお客様を集客するには次のようなステップが必要になります。

①初めてお客様に満足してもらう
②次回居酒屋に来る際の楽しみを記憶に残す
③お客様が居酒屋を思い出せるような仕組みを作る

リピーターになってもらうには初めての来店で満足してもらわなければ次はありません。
次も来たいと思ってもらえるよな工夫が必要です。

今回の来店で楽しかった、満足したという気持ちが強く残っていると次も来店しようという気持ちが生まれます。
季節限定や新しいメニューなど、次のサービスなどを告知して、次回来店する為のきっかけ作りにするといいかもしれません。

何回か足を運んでもらえるように、スタンプカードやメンバーズカードを発行したり、DMやメルマガなどでコンタクトをとり、居酒屋のことを思い出してもらえるような仕組み作りが必要です。

 


5-4.居酒屋店の既存顧客の集客・販促方法

では実際に既存顧客を獲得するためにはどのような方法があるのでしょうか?

 

5-4-1.SNS

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使った集客方法で、今ではSNSの利用が当たり前となりつつあり、集客を目的として利用する居酒屋も多いでしょう。
無料でアカウントを作成できるので、情報さえあればすぐに始められるのがメリットです。

SNSの中でも人気が高い「Facebook」「Instagram」「Twitter」「LINE」のご紹介をします。

①Facebook

実名登録型のSNSで、利用者が多く幅広い年代に利用されています。
他のSNSに比べて文字制限がなく利用者からの信頼度が高いのもあり、居酒屋のホームページ代わりに使用している人もいます。

リアルタイムで居酒屋の情報を発信し、お客様との信頼関係を築きながらコミュニケーションをとれるツールです。
「いいね」をしてもらうとお客様のタイムラインに投稿した内容が掲載されます。
集客につながるような写真やスタッフの掲載などを投稿し活用してみてください。

②Instagram

写真に特化したSNSで、他のSNSとの大きな違いは投稿するには写真が必要なことです。
写真が主役のSNSだからこそ写真の質が大事になってきますが、居酒屋にはおすすめのSNSではないでしょうか。

特に10代、20代などの若い世代は、居酒屋を探すときにInstagramを使用している人も多いので、写真をうまく利用することにより既存顧客もそうですが、新規顧客の集客も見込めるでしょう。

「インスタ映え」という言葉をよく聞きますが、他の人に教えたいと直感的に思わせるような目を引く写真や人気のメニューを投稿し、フォロワーを増やし口コミを増やしてもらうこと大事です。

ハッシュタグを検索されやすいキーワードにしたり、料理の盛り付けを工夫した写真や季節感のあるメニュー写真を投稿したりとお客様が興味を持つように考えていくことが集客に繋がる第1歩です。

③Twitter

140字という文字制限があるので、短文やコメントなどを気軽に配信できるSNSです。
若い世代もよく利用していて匿名で投稿できるので、リツイート機能により情報は拡散されやすでしょう。
拡散力が強い分、話題の記事をあげるとあっという間に広まるので、おいしそうなメニューや新メニューなどを紹介するのもいいでしょう。

手軽だからこそ他の人とも繋がりやすく、うまく情報を拡散し、ファンを作り、集客できるように利用してみてください。

④LINE@

店舗集客をするビジネスツールとしてのLINEアカウントです。
メルマガのように一斉にメール配信ができ、1対1のトークや予約・お問合せのやりとりに便利です。

登録を促す為に友達登録をした方向けに居酒屋のお得な特典を付けるなどの工夫も必要です。
クーポンやキャンペーン情報などを配信し、効果的な集客に繋がるように利用してみてください。

 

5-4-2.DM・ニュースレター

DM(ダイレクトメール)とは、過去の顧客リストに対して直接、キャンペーン告知やお知らせをハガキや郵便物で郵送して、販促活動を行うことを指します。
直接郵便物としてポストに投函するものと、メールデパソコンやスマホに届けるもの2種類あります。

どちらにしろ読んでもらわなければ意味がないので集客アップに繋げるためには、読みたいと思わせるようなインパクトが大切です。

郵便物の場合はサイズを大きくしたり、DMの形状変えたり、お客様に興味をもってもらえるように工夫するのもいいかと思います。

ニュースレターは、居酒屋の自店発行の新聞をお客様に定期的に郵送する方法です。

お客様に楽しんでいただけるような記事を書くとお客様との信頼関係ができたり、コミュニケーションのきっかけとなったりするので、記事に工夫を加え集客を促して下さい。

例えば
・料理の新メニューやこだわり食材など
・スタッフの人物像・紹介など
・お客様の声など

 

5-4-3.ポイントカード・スタンプカード・メンバーズカード

飲食店オリジナルのカードを発行して集客する方法です。

登録していただくために、登録時のお得なサービスや特典をつけるのもいいかもしれません。
〇〇回来たら何かのサービスを付けたり、ランクアップ制度を取り入れるなどしてリピーターの定着率をあげることもできるでしょう。

ポイントカードなどをうまく活用して集客し、お客様の来店サイクルを短くするだけで年間の売上アップに大きく繋がるでしょう。

 

5-4-4.飲食店アプリ

スマホの飲食店アプリを作成し、販促・集客ツールとして使用します。
アプリを作成する事でできることは何でしょうか?

①スマホからすぐに居酒屋の詳細情報が見れる
②PUSH通知(プッシュ通知)でクーポンなどのお得な情報を配信することができる
③スタンプやポイントカードとして使える
④ポイントカードやPUSH通知でクーポン配信も行っているので来店に繋がりやすい

飲食店アプリのメリットはお客様がアクションを起こしやすい事にありますが、お客様にアプリをダウンロードしてもらう必要があります。
その為ダウンロードした際にキャンペーンなどの特典をつけるのもよいでしょう。

店舗アプリを導入することでリピート率がアップしたという飲食店も増えているようです。
弊社でもスタンプ・ポイント機能やPUSH通知を搭載した、飲食店のオリジナルアプリを制作しています。
よろしければご覧ください。

 

 

6. 居酒屋の集客で大切な事

居酒屋の集客で大切な事
居酒屋が集客をし売上げを上げる為に大切にしていきたいこととは何でしょうか?

 


6-1.集客するための媒体・販促経路

ターゲットとなる顧客に居酒屋の存在を知ってもらう為には、しっかりとしたターゲット像が描けているかが重要です。
若者はスマホで情報収集し、逆に年配の方はアナログで情報収集する人が多いでしょう。

より多くの集客を見込む為にターゲットを見極めた上でその人のライフスタイルや使用しているツールを想定し、その人にあった販促方法を選びましょう。

 


6-2.固定客を増やすための集客努力

パレートの法則の事例から見ても固定客を増やす事が売り上げに大きく関係していることはおわかりいただけたかと思います。

口コミを例にとると、良い口コミというのは固定客が発信してくれる事が多いので、さらにそれを見た新規のお客様が来店しやすい状況を作ってくれます。
固定客や優良顧客はSNSや口コミを通して、居酒屋にとって有益な情報を拡散してくれる可能性のある重要な存在です。

そんな固定客をいかに集客して居酒屋のファンを増やしていくかが大事になってきます。
集客の為のイベントやキャンペーンを開催したり、クーポンメールを送ったり、顧客にとってメリットのある情報を提供し続けていくことが大切です。
特別感という付加価値を与えて一般のお客様との差別化を図ることができれば、お店との距離も縮まるでしょう。
お客様にとっての快適な空間の提供や顔なじみのスタッフや常連さんとの会話は安心感を与え、リピート率にも繋がるでしょう。

ちなみに弊社もスタンプ・ポイント機能を搭載した、リピーター集客に特化した飲食店のオリジナルアプリを制作しています。
よろしければそちらもご覧ください。

 


6-3.集客するための考え方

お客様にとってクオリティの高いサービスと価値のあるものを提供するのはとても大事です。
お客様を来店させるには、お客様の目線になって考えてみることが必要です。
料理の質、値段、店の雰囲気など、あなたなら何を基準にしてどんな店に通いたいでしょうか?

そして自店の魅力を見いだし、アピールしたいターゲット層にきちんと届いているでしょうか?

どの居酒屋も競合店にはない自店の良さを引き出し差別化を図っていると思います。
お店の魅力や利点などは変わらずにずっとそのままだと考えがちです。
しかし、時代と共にお客様の求めるものは移り変わってきます。
客観的にお客様の目線になって自店を見直すことは定期的に必要になってくるでしょう。

お客様にあの居酒屋に行くと、ほっとする、何か安心する、新しい発見がある、など強い来店動機に結び付けるために、最終的にどうなって、どのような居酒屋にしていきたいのかを定義し、お客様とのつながりを大切にしていきましょう。

 

 

いかがでしたか?

居酒屋集客を成功させるには、さまざまな方法やツール・考え方があります。
常にお客様にとって魅力的な情報を発信し続けていくことはとても大事です。ブランドを構築させ、安定化し、集客をする事を今一度考えながら、様々なツールを上手に活用しましょう。

お客様にとってのオンリーワンを目指せる居酒屋として、是非今回ご紹介した売上アップの具体策と考え方をお役立てください。

また、当社では飲食店経営の販促アプリを開発・提供すると共に、無料相談も承っています。
お気軽にお問合せください。

この記事を書いた人
アクティブ・メディア株式会社 飲食店サポート事務局
店舗公式アプリ作成サービスを通じて飲食店の顧客台帳経営と販促をサポート。 その内容が「Withコロナ時代の即戦力アプリ」、「最も飲食店経営に寄り添ったサービス」として農水省後援の外食産業貢献賞を受賞する等、飲食業界や公的機関から高く評価。 このコラムでは3,000店以上のサポート実績から得た独自ノウハウや事例を公開する等、飲食店経営に役立つ情報を発信している。