飲食店でクラウドファウンディングを活用する
新型コロナウィルスの感染拡大の影響から、一時的に売上が減少している企業はかなり多く、飲食業界も例外ではありません。
私たちが提供する飲食店オリジナルアプリ作成サービス「レストランスター」をご利用中の飲食店様も、やはり厳しい状況のようです。
私たちアクティブ・メディアでは、そうした飲食店様の力に少しでもなれれば…と思い、アイディアをいくつか提案させていただいております。
この記事では、そのアイディア『クラウドファウンディングの活用』について紹介いたします。
<この記事の目次>
1.クラウドファウンディング
2.クラウドファウンディングとは
3.資金の集め方は?
4.募集の受け取り方は?
5.資金調達を成功させる3つのコツ
6.飲食店向けクラウドファウンディング サービスサイト
7.飲食店アプリ「レストランスター」での取組
目次
1.クラウドファウンディングとは
私たちが提案するアイディアの一つ目はクラウドファウンディングによる支援金の応募です。
いま、飲食店のピンチをインターネットのクラウドファウンディングの仕組みを作って支援しようという動きが増えてきています。
クラウドファウンディングとは、あなたのビジネスに賛同してくれるファンや支援者をインターネット上で募り、必要な資金を集める方法のことです。
これまで事業者の資金を集める方法と言えば、金融機関から借り入れたり、ベンチャーキャピタルからの出資が主でした。
しかし、2011年に日本国内で最初のクラウドファウンディングサービスが立ち上がり、インターネットが持つ拡散力や手軽さが功を奏し、クラウドファウンディングによって資金調達を成功する事業者が増えたため、一気に一般的な資金調達方法の一つになりました。
2.資金の集め方は?
クラウドファウンディングで集めた資金は、基本的には返済する必要はありません。
しかし、ただのカンパではなくプロジェクトに対して支援してもらうお金となります。
そのため支援してくれた人々にはモノやサービスなどで御礼をするのが一般的です。
クラウドファウンディングのプロジェクトには主に3つのタイプがあります。
2-1.寄付タイプ
事業者である飲食店が出したアイディアに対して支援者が寄付をするタイプです。
このタイプには商品やサービスを差し上げるリターンはないのが基本で、手紙などで御礼すること多いです。
そのため支援者一人あたりの寄付は少額に設定することが一般的です。
2-2.購入タイプ
飲食店が生み出したメニューやサービスなどを購入して支援するタイプです。
2-3.投資タイプ
こちらは飲食店が出した商品やアイディアなどに対して支援を求めますが、支援者へのリターンが「利益の〇%」などといった形式にするものです。
支援者は出資額などによってリターンが変わります。
金銭だけでなく、そのプロジェクトによってリリースされた商品やサービスの割引券などを受け取れることもあります。
上記の3つですが、ほとんどのプロジェクトは「購入タイプ」であることが多いです。
その理由は「支援金額に見合ったリターンを用意する」ということで、プロジェクトがシンプルで分かりやすくなるからでしょう。
3.募集の受け取り方は?
クラウドファウンディングで資金を調達する場合は、利用するサービスによって異なりますが、基本的に掲載は無料で、集まった金額の15~20%をシステム手数料として支払うのが一般的です。
資金の受け取り方には2種類あります。
3-1.All in 方式(即時支援型)
こちらは目標金額に関係なく、支援によって調達した金額を得ることができます。
3-2.All or Nothing 方式(達成後支援型)
こちらは目標金額を予め定めて、決められた期間内にその金額の支援を達成できれば資金が得られるといったものです。
目標未達成であれば、資金は支援者に全て返金されます。
そして、プロジェクトを立案した飲食店にも手数料は発生しません。そのため金銭的なリスクなしで掲載することが可能です。
なお、実際に資金調達が成功した場合は、資金を受け取れるまでには1~2ヶ月程度の期間がかかります。
4.資金調達を成功させる3つのコツ
クラウドファウンディングにプロジェクトを掲載して資金調達を成功させるコツを3つ紹介します。
4-1.信頼性の高いプロジェクトにする
クラウドファウンディングのサービスサイトに掲載するには、サービスサイトによって異なりますが基本的にはプロジェクトに対する見積書・進捗状況を示すものなど様々な書類を提出する必要があります。
そのため、このプロジェクトで自分たち(飲食店側)と支援者がそれぞれ何を得られるのか?などを明確にするようしましょう。
そして、そのプロジェクトが実用性が高いことも大事です。実用性が高くないと、せっかく資金調達に成功しても無意味になってしまう可能性が高くなるからです。
こうした信頼性が高い具体的な書類を準備するため、申し込みまでに最低でも1週間〜通常1ヶ月程の準備期間が必要になることが多いです。
4-2.支援金の価格設定を適切にする
All or Nothing 方式にした場合は、期間内に目標とした金額の支援が達成した時にのみ資金調達が出来るわけですから、どれくらいの金額に設定するのか?が重要になります。
高額に設定しすぎて未達だった場合は資金調達できませんし、設定が低すぎた場合は実用性が低くなります。
そして、支援者へのリターンも適切に設定した方が良いでしょう。
「〇〇円の支援の場合は、□□をサービスします」と募集するのですから、その内容によって支援金が集まるペースも変わるでしょう。
ただ、「高いリターンが用意できない…」という場合は無理をせずに真摯にお願いするようにしましょう。
クラウドファウンディングのサービスサイトに表示されるプロジェクトの説明は、言うなればプレゼンです。
魅力的なプレゼンができるようにしっかりと考えることが大事です。
4-3.マーケティングのプロに相談する
クラウドファウンディングのサービスサイトにはマーケティングのプロが在籍していることが多いです。
事前に相談することで的確なアドバイスをしてもらえ一緒に詳細を詰めていくこともできます。こうした相談料も資金調達成功時の手数料に含まれている場合が多いのでしっかりと活用しましょう。
5.飲食店向けクラウドファウンディング サービスサイト
それでは、飲食店に特化したクラウドファウンディングのサービスサイトをいくつか紹介します。
その中には新型コロナウィルスの影響によって売上が激減している飲食店を支援するプロジェクトも見受けられます。
ぜひ参考にしてみてください。
5-1.Makuake(マクアケ)
クラウドファンディングとは、自らのアイデアをネット上でプレゼンテーションすることで、そのアイデアへの賛同者を集められる仕組みです。Makuake(マクアケ)は、アイデアを持っている勇敢なチャレンジャーを全力で応援します。あなたのアイデアを是非実現させましょう。
出展:Makuake(マクアケ)公式サイトより https://www.makuake.com/
5-2.CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
国内最大のクラウドファンディング。テクノロジー、ソーシャルグッド、ファッション、ローカル、飲食、音楽、アート、映画、ゲーム、アニメなど、掲載件数は25,000件以上。
出展:CAMPFIRE(キャンプファイヤー)公式サイトより https://camp-fire.jp/
5-3.Readyfor(レディーフォー)
日本初・実績No.1のクラウドファンディングサイト「READYFOR」では、アイデア相談から実現まで1対1の担当者制であなたのクラウドファンディング挑戦を徹底的にサポート!まずは無料相談から。
出展:Readyfor(レディーフォー)公式サイトより https://readyfor.jp/
5-4.kitchen starter(キッチンスターター)
「飲食店を始めたい!」「新しい商品開発がしたい!」「地域の名産を作りたい!」日本初の飲食特化型クラウドファンディングプログラムです「クラウドファンディング」とは「クラウド=crowd(大衆)」「ファンディング=funding(資金調達)」の名の通りインターネットでプロジェクトを公開し、それに共感した一般の支援者(サポーター)から広く資金を得ることの出来る新しい資金調達方法ですが、本当に必要なものを、支援してくれる人達と一緒に育てていくマーケティング手法として 世界中から注目を集めているプログラムです。
出典:kitchen starter(キッチンスターター)公式サイトより https://kitchenstarter.jp/
5-5.GREEN FUNDING(グリーンファウンディング)
GREEN FUNDING(グリーンファンディング)は、CCC(TSUTAYA)グループが運営するクラウドファンディングサイトです。1,450を超える店舗とも連携し、映画・出版・音楽・ガジェットなど様々なプロジェクトを掲載しています。
出展:GREEN FUNDING(グリーンファウンディング)公式サイトより https://greenfunding.jp/
5-6.Kibidango(きびだんご)
Kibidango【きびだんご】は、クラウドファンディング型ECサイトです。やりたいことを実現する新たな仕組みで、事業者のチャレンジをお手伝いします。手数料10% 成功率80%は国内最高レベル。
出展:Kibidango(きびだんご)公式サイトより https://kibidango.com/
5-7.Motion Gallery(モーションギャラリー)
クラウドファンディングのMotionGallery (モーションギャラリー)。みんなの共感を力にクリエイティブなプロジェクトを実現する、国内最大級かつ手数料最安値のクラウドファンディング・プラットフォームです。
出展:Motion Gallery(モーションギャラリー)公式サイトより https://motion-gallery.net/
5-8.FUUDO(フウド)
FUUDO(フウド)は農家さんや漁師さんなど「食」の生産者さん達を支援することで、お礼に「収穫(食)」を分けてもらえる国内初のクラウドファンディングです。
出展:FUUDO(フウド)公式サイトより http://fuudo.co.jp/
5-9.A-Port(エーポート)
「A-port(エーポート)」は朝日新聞社が運営するクラウドファンディングサイトです。朝日新聞社の持つ「発信力、拡散力」「幅広い世代へのリーチ力」「新聞社だからこその編集力」を活かして、誰もが等しく挑戦でき、「クラウドファンディングで支援する」というお金の使い方が日本に定着することを目指しています。
出展:A-Port(エーポート)公式サイトより https://a-port.asahi.com/
6.飲食店アプリ『レストランスター』での取り組み
クラウドファウンディングで支援してくれる方の多くは、そのプロジェクトに対して将来性を感じて「応援したい!」と思ってくれている方々です。
つまり、ファンの方々が支援してくれるわけです。
「新型コロナウィルスによって危機に瀕している馴染みの飲食店を救いたい…」
「閉店してしまっては困る…」
「行きたいけど行けない…」
ありがたいことにそう考えてくださっている、あなたの飲食店のファンの方々は少なくないのではないでしょうか。
特に飲食店の公式アプリをダウンロードしてくれているアプリ会員様は、来店頻度も高いためお店のファンであることが多いです。
クラウドファウンディングで広く支援を募集すると共に、アプリ会員様にも支援をお願いするメッセージを送ってみてはいかがでしょうか?
私たちアクティブメディアはそのメッセージを配信するお手伝いをさせていただきます。
※掲載のご許可をいただいてないので店名は出せませんが、クライアントである飲食チェーン店様の一部では、もうすでに支援を応募し始めています。
こうした時にも、日ごろアプリ内メッセージを通じてコミュニケーションをとってきた成果が活きてくるはずです。
お客様(特にアプリ会員になってくれているファン度の高い方々)に連絡することができるツールを持っている強みを活かしましょう。
いかがでしたでしょうか?
私たちは、ただアプリを提供するだけでなく、販促サポートも行っている「飲食店経営に最も寄り添ったITシステム会社」です。
今後も、新型コロナウィルスに関する情報を集めつつ、その対策として有効と考えられる施策を提案し続けるなど、私たちに出来るサポートを全力で行ってまいります。
今回のこの記事の内容で、新型コロナウィルスの影響で売上が下がった飲食店様のご参考に少しでもしていただける部分があれば幸いです。