テイクアウト利用者の声を参考に集客効果をUPさせる

コロナ禍では、テイクアウト・デリバリーのニーズが増大し、新しくサービスを始める飲食店も増えてきました。

飲食店がテイクアウト・デリバリーを新しく始めたり、強化したことによって新規顧客を獲得できるケースも多いようです。

この記事では「飲食店でもテイクアウト・デリバリーの集客を効果をUPさせるためにはどうすれば良いのか?」ということを、実際のテイクアウト・デリバリーを利用客の声を調査した最新データ(2021年9月時点)などを参考に分析いたします。

テイクアウト・デリバリーのサービスを「新しく始めたい!」、もしくは「強化したい!」とお考えであれば参考にしていただける部分が必ずありますので是非ご覧ください。

 

テイクアウト・デリバリー利用客の声

それではまず最初に、実際に新規顧客の獲得に繋がったと見える調査データがホットペッパーグルメ外食総研さんから発表されていましたので紹介します。

【引用元】
ホットペッパーグルメ外食総研(←株式会社リクルートさんが運営する外食市場に関する調査・研究機関です)

調査内容:外食店によるデリバリー・テイクアウトの取り組みと店内飲食利用意向の関連についてアンケート
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2021年7月1日(木)〜2021年7月12日(月)
調査対象:首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
有効回答数:10,007件

 


多くの人が「知らなかった」飲食店のテイクアウト・デリバリーを利用した

コロナ禍以降(2020年4月以降)、外食店が実施するデリバリー・テイクアウトについて利用したことがあるもの(全体/複数回答)

「利用したことがあった」外食店からのデリバリー・テイクアウト:35.4%(全体)
「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウト:32.5%(全体)

アンケート調査01

以上のように、「利用したことがあった」と「利用したことがなかった」では同じくらいの割合でした。

そして、性別年代別で見ると、20代女性は43.8%、30代女性は42.6%の人が「利用したことがなかった」と回答しました。
このデータを参考にすれば20~30代女性がターゲットとなる飲食店ならテイクアウト・デリバリーを新しく始めたり、強化すると特に集客効果が高くなりそうですね。女性に人気のある「ボリュームは抑え目だが、色々な料理が少しずつ食べれる」などのようなテイクアウト・デリバリーのメニューを開発して宣伝すると良さそうです。

 


新規客の多くが「テイクアウト・デリバリー利用後に店内飲食でも利用したい」と思った

「知らなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウトを利用した後の店内飲食利用意向(コロナ禍以降、それまで知らなかった外食店からのデリバリー・テイクアウトを利用した人/単一回答)

店内飲食でも利用したいと思った:72.5%(全体)
店内飲食でも利用したいと思わなかった:27.5%(全体)

アンケート調査02

以上のように、多くの新規客が「テイクアウト・デリバリー利用後に店内飲食でも利用したい」と思ったようです。
性別年代別で見ると、20代男性は77.7%、30代男性は77.8%、40代男性は77.7%と特に割合が多くなっています。

さらに、「実際に利用した」という人も全体で17.4%、20代男性にいたっては28.2%もいるため、飲食店がテイクアウト・デリバリーを新しく始めたり、強化することは、その後の来店促進・新規集客の効果もあると言えます。

 


半数以上のリピート客が「テイクアウト・デリバリー利用後に店内飲食でも利用したい」と思った

「定期的に利用していた」外食店からのデリバリー・テイクアウトを利用した後の外食利用意向(コロナ禍以降、定期的に利用していた外食店からのデリバリー・テイクアウトを利用した人/単一回答)

店内飲食での利用意向が高まった:59.6%(全体)
店内飲食での利用意向が高まらなかった:40.4%(全体)

アンケート調査03

以上のように、「定期的に利用していた」外食店からデリバリー・テイクアウトを利用した人(リピート客)のうち、その後にそのお店での「店内飲食での利用意向が高まった」人は59.6%と半数以上いました。性別年代別で見ると、20代男性が73.0%と特に高いようです。

さらに、「実際に利用した」という人も全体で14.5%、20代男性にいたっては26.9%もいるため、飲食店がテイクアウト・デリバリーを新しく始めたり、強化することは新規集客だけでなく、リピート対策の効果もあると考えることができます。

 


「店内飲食でも利用したいと思った」理由は?

「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウト利用後に店内飲食でも利用したいと思った理由(利用したことがなかった外食店のデリバリー・テイクアウト利用後に店内飲食でも利用したいと思った人/複数回答)

 

【デリバリー・テイクアウトした料理に関する理由】

1位:58.8% 調理法や味付けがよかった
2位:54.3% 価格がお手頃だった
3位:24.7% 量がちょうどよかった
4位:22.9% 素材がよかった
5位:16.1% 量が多くてよかった
6位:11.4% 梱包などが丁寧で好感を持った
7位: 1.4% その他デリバリー・テイクアウトしたメニューに関する理由
※全体の数値です。

 

【デリバリー・テイクアウトした料理以外に関する理由】

1位:42.8% 他にも食べてみたいメニューがある
2位:33.7% お店で出来立てのメニューを食べたい
3位:26.7% 同じメニューでもお店で食べると、より美味しく感じそう
4位:18.6% お店でしか提供していないメニューがある
5位:17.2% お店で誰かと一緒に楽しみたい
6位:16.2% お店でお酒やドリンクも楽しみながら食べたい
7位:13.5% 配達料をかけずに食べたい
8位: 4.8% 店員とのコミュニケーションを楽しみたい
9位: 3.0% 来店特典をもらった
10位: 1.2% その他デリバリー・テイクアウトしたメニュー以外に関する理由
※全体の数値です。

アンケート調査04

以上のように「調理法や味付け」「価格」にこだわる人が半数以上だったため、テイクアウト・デリバリーのメニューを看板やホームページ等に掲載する際に、そのあたりについて分かりやすく明確に記載しておくと効果がUPしそうですね。

また、「他にも食べてみたいメニューがある」を理由に選んだ人も多いので、テイクアウト・デリバリーを利用した人へ店内で提供しているメニューのチラシなどを配ると良いでしょう。
さらに、テイクアウト・デリバリーを利用したお客様の連絡先を確保しておいて、コロナ禍が落ち着いた頃などに店内利用をオススメするメッセージやクーポンなどを配信すると理想的です。


ちなみに、私たちが提供する飲食店公式アプリ作成サービス|レストラン★スターには、テイクアウト・デリバリーを注文できるモバイルオーダーの機能があります。飲食店側はテイクアウト・デリバリーでも、店内利用でも全ての顧客データを把握することができ、その後メッセージやクーポンを配信するなど販促も一元管理することができます。

そのため、テイクアウト・デリバリーによって獲得した新規客を店内利用を含めたリピーターに育てたり、リピーターにはコロナの状況に応じて店外・店内のどちらの利用でもオススメできます。
お客様と定期的に接触することはリピート率UPさせる重要なポイントとなりますので、その点をシステム面と販促代行によって徹底サポートしております。

テイクアウト・デリバリーアプリの詳細や販促効果の事例などについて資料を無料ダウンロードできますので、もしよろしければご覧ください。

 


「店内飲食は利用したくないと思った」理由は?

それでは反対に、テイクアウト・デリバリーを利用した後に「店内飲食は利用したくないと思った」理由についても、ご参考までに紹介します。

「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウトを利用後に店内飲食でも利用したいと思わなかった理由(利用したことがなかった外食店のデリバリー・テイクアウト利用後に店内飲食でも利用したいと思わなかった人/複数回答)

 

【デリバリー・テイクアウトした料理に関する理由】

1位:35.8% 割高だった
2位:18.9% 調理法や味付けが期待したほどではなかった
3位: 9.9% 素材が期待したほどではなかった
4位: 8.5% 量が少なかった
5位: 7.0% 店内飲食で食べるには食べにくいメニューだった(口や手が汚れるなど)
6位: 3.4% 量が多すぎた
7位: 2.1% 梱包などが不親切で好感を持てなかった
8位: 3.9% その他デリバリー・テイクアウトしたメニューに関する理由
※全体の数値です。

 

【デリバリー・テイクアウトした料理以外に関する理由】

1位:32.2% コロナ禍のうちは店内飲食を避けたい
2位:28.3% 店内飲食するなら他にもっと行きたいお店がある
3位:18.9% デリバリー・テイクアウトで十分で、お店にまで行く必要は感じない
4位:14.9% お店の場所が遠い
5位:12.8% もともと店内飲食はしない
6位: 9.9% お店で食べると割高になる
7位: 7.7% 入りにくい雰囲気のお店である
8位: 4.3% 混んでいてなかなか入れないお店である
9位: 2.7% その他デリバリー・テイクアウトしたメニュー以外に関する理由
※全体の数値です。

アンケート調査05

以上、ホットペッパーグルメ外食総研さんの調査データを紹介しました。

 

 

一人前テイクアウトに躊躇するお客様は多い?

コロナ禍下のテイクアウト・デリバリーについて、飲食店に対して以下のような疑問を持って利用を躊躇する人もいるようです。

「一人前でテイクアウトしたら迷惑かな・・・?」

1.顧客管理って?

実際に、ある新聞社が運営するインターネット質問掲示板にも上記のような質問があり、同じような思いを持っている利用者が多かったり、飲食店関係者などの反響が大きかったようで、こちらの質問に対して10件以上のコメントがありました。そのコメントのほとんどは「一人前テイクアウトでも全然気にしないでほしい」という好意的なものでした。

 

その他にも、某TV番組で出演者のタレントさんが「1カ月間の食費は約20万円で、そのうち20%を占める4万円分を、コーヒーだけをデリバリーオーダーする」などを話して共演者を驚かせました。

この話題に対するSNSの反応で、飲食業の関係者や、デリバリー配達員を名乗るユーザーからは以下のような好意的な意見が寄せられていました。
「注文の数だけ助かります」
「少数の注文でもとても有り難いです」
「お金に余裕のある方がそう思って使って頂けると我々飲食に携わってる者も助かります」
「飲食店側からすると一品からでも助かります」

しかし、その一方で一部の視聴者から「飲み物だけでUberに頼まないで!」という反感を買うことにもなってしまったようです。

 

こうした事例から、「一人前でのテイクアウト・デリバリーは迷惑なのでは?」という疑問を持っている方が意外に多そうですので、その疑問を予め払拭してあげるために、「一人前でも歓迎!」「飲み物だけでもOK!」といったようなメッセージを積極的に発信していくことが大事になると言えます。

 

 

まとめ「集客効果をUPさせるのは」

それではこの記事の最後にテイクアウト・デリバリー利用者の声をまとめます。

 

テイクアウト・デリバリーの利用客の1/3程度は実際に来店したことがない新規客

その新規のテイクアウト・デリバリー利用客の7割以上が、今後イートインも利用したいと思った

そして、テイクアウト・デリバリーを利用した既存顧客も6割近くが来店意欲が高まった

 

ということで、テイクアウト・デリバリー利用者を増やすことは新規客の獲得やリピート率UPに繋がる傾向にあります。
「まだ、テイクアウト・デリバリーをやっていない・・・」という方や、「一応やっているけど・・・」という方は、是非この機会にテイクアウト・デリバリーを積極的に宣伝されてみてはいかがでしょうか?

そしてテイクアウト・デリバリー利用客は「調理法や味付け」「価格」にこだわる人が多いので、宣伝する時はそのあたりをしっかりと明記するようにしましょう。

また、「一人前でも注文して良いのかな・・・」という不安を感じている方も少ないので、「ドリンクだけでもOK」とか「一人前~OK」なども明記して、利用前の不安を取り除いてあげると親切です。

さらに、「他にも食べてみたいメニューがある」という理由によって「今後イートインを利用してみたい!」と考える方も多いので、テイクアウトやデリバリーをご購入いただいた時はイートインのメニューもしっかりと宣伝するようにしましょう。

 

ちなみに、私たちが提供する飲食店公式アプリ作成サービス|レストラン★スターには、テイクアウト・デリバリーを注文できるモバイルオーダーの機能があります。
そのため、テイクアウト・デリバリー・イートインを利用したお客様にアプリ会員になってもらうことができますので『利用後に次回利用クーポンをプレゼントする』とか『イートインのメニューなどの情報をメッセージ配信する』などのアプローチをすることができます。
テイクアウト商品を渡す時にチラシを入れておくなども一定の効果がありますが、利用後のいつでもお客様のお手元にあるスマホにメッセージを配信できるアプリ販促の効果は非常に大きいものがあります。

push通知の読んでもらいやすい時間帯

私たちはメッセージの作成や配信などを代行するサポートも行っておりますので「どんなメッセージを送ったら良いか分からない・・・」という方や「忙しくて対応できない・・・」などでお悩み方もご安心ください。
リピート販促の専門企業である私たちが徹底サポートいたします。

テイクアウト・デリバリーアプリの詳細や販促効果の事例などについて資料を無料ダウンロードできますので、もしよろしければご覧ください。

 

それでは今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

この記事を書いた人
アクティブ・メディア株式会社 飲食店サポート事務局
店舗公式アプリ作成サービスを通じて飲食店の顧客台帳経営と販促をサポート。 その内容が「Withコロナ時代の即戦力アプリ」、「最も飲食店経営に寄り添ったサービス」として農水省後援の外食産業貢献賞を受賞する等、飲食業界や公的機関から高く評価。 このコラムでは3,000店以上のサポート実績から得た独自ノウハウや事例を公開する等、飲食店経営に役立つ情報を発信している。