飲食店マルチブランド展開を加速するアプリ機能

チェーン展開する飲食店の場合は「焼肉店を中心に展開しているが肉バルも運営している」「居酒屋を中心に展開しているがBARも運営している」というように様々な業態を複数運営している企業も多いです。このことを一般的に「マルチブランド展開」と呼びます。

この記事の前半では、飲食店のマルチブランド展開についてメリット・デメリットを含めて徹底解説します。さらに後半では一部事例を交えつつ飲食店のマルチブランド展開を加速させる最適ツールとなる販促アプリを紹介します。

すでにマルチブランド展開を実施されている飲食店様はもちろん、これから始めようという飲食店様に必ずお役立ていただける内容です。是非ご一読ください。

 


<この記事の目次>

1.マルチブランド展開とは?
2.飲食店のマルチブランド展開の事例
3.飲食店マルチブランド展開のメリット
 3-1.飲食店経営が安定
 3-2.飲食店が活性化
 3-3.人材の確保と成長に繋がる
4.飲食店マルチブランド展開のデメリット
 4-1.リソース分散の恐れが・・・
 4-2.仕入れコストが上がる恐れが・・・
 4-3.顧客の混乱を招く恐れが・・・
5.販促アプリはマルチブランド展開を加速する
 5-1.アプリのメッセージ機能で利用シーンを増やす
 5-2.アプリのスタンプラリー機能でもっと楽しくお得に
 5-3.アプリのクーポンで利用シーンを増やす


 

1.飲食店マルチブランド展開とは?

まず始めにマルチブランド展開について説明します。

マルチブランド展開とは、一般的にはひとつの企業が関連性のない異なるブランドを展開していることをマルチブランドと呼びます。マルチブランドは企業の市場シェアを拡大させることを目的としています。

様々な顧客ニーズに一つのブランドで応えるのは、ほぼ不可能です。
複数のブランド用意するマルチブランド展開は、ニーズの異なる顧客に対してアプローチするために有効な手段となるわけです。

 

一般的な成功事例としてよく紹介されているのがコカ・コーラ社です。

コカ・コーラ社

コカ・コーラ社といえば炭酸飲料をまず最初に思い浮かべますが、それ以外にも「いろはす」「綾鷹」「アクエリアス」「ジョージア」など多種多様なブランドを持っています。

「炭酸飲料は飲まないけどミネラルウォーターやお茶は飲む」という客層や、「スポーツ飲料をよく飲む」という客層や、「コーヒーをよく飲む」という客層など、様々な顧客ニーズに応えられるようにマルチブランド展開をしています。

 

 

2.飲食店のマルチブランド展開の事例

SFPホールディングス

手羽先唐揚専門店である鳥良グループや、活魚と浜焼きの磯丸水産グループをはじめ、現在では居酒屋、和食、スペインバル、カフェなど13ブランド200店舗以上を運営する飲食企業です。

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<ブランド例>

手羽先唐揚専門店 鳥良、鳥良商店、おもてなしとりよし、磯丸水産、きづなすし、鉄板二百℃、餃子製造販売店/販売所「いち五郎」、生そば玉川、、ビストロISOMARU、スペインバルCASA DEL GUAPO、味噌煮込みうどん 玉丁本店、大衆酒場 ホームベース、大衆酒場 五の五、浜焼ドラゴン、ジンギスカン ひつじ8番、前川水軍、前川珈琲店、ひゃくしょう茶屋、前川開拓団、炎の前川、平蔵、麦うさぎ、居酒屋こもれび家、かごめ家、ヘルシーキッチン開、伊達祭、桜咲く、元祖居酒屋一番星、からあげセンター、長野といえばバニクマン/バニクカイカン、café Salad taberu、天ぷらと寿司18坪、TEPPAN+、豚さん食堂、豚のさんぽ、いいやま食事処 あたご亭、飯田晋太郎、鶏とハイボール 銀八、鉄板とハイボール

 


ダイヤモンドダイニング

独自のマルチコンセプト戦略を貫き、現在では41ブランド以上を展開する飲食企業です。
2010年に100店舗100業態を達成し、業種は本当に多岐にわたります。

高級店から大衆居酒屋まで利用者のニーズに合わせて幅広く展開。さらに、不思議の国のアリス、海賊、戦国時代、ゴシック調をモチーフにしたエンタメ性の高いユニークな店舗もたくさんあります。

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<ブランド例>

VAMPIRE CAFE、キリストンカフェ、戦国武勇伝、京町恋しぐれ、アリスのファンタジーレストラン、KING OF THE PIRATES、GLASS DANCE、わらやき屋、四万十川、ベルサイユの豚、龍馬街道、九州黒太鼓、鳥福、腹黒屋、今井屋、ハタハタ屋敷、焼鶏 しの田、美食米門、MAIMON、星空の中へ、CACHÉ、隠れ房、銀座樽丸、さかえや、薩摩ごかもん、鳥あさ、清郎、大地の贈り物、七色てまりうた、龍馬の空、辻ケ花、WINEHALL GLAMOUR、DON CONA CONERY、CAFE NOISE、あくとり代官 鍋之進、ザ・ステーキ、土佐料理 桂浜、Marche aux Poissons、Gran Breton Cafe、NIKKO KANAYA HOTEL CRAFT GRILL

 


その他

複数業態を運営している飲食店の中でも、地域密着型の個人店のような風体で運営している飲食店が最近増えてきています。
こちらは飲食チェーン店の均一化されたサービスではなく、個人店のような雰囲気を好む客層向けに展開されている例です。

【飲食店の集客】現状課題と解決策(2019最新版)

 

以上のように、一つの企業が手掛けても顧客ニーズに合わせたコンセプトで業態を変えて複数運営しているのが、マルチブランド展開をする飲食企業の特徴です。

 

 

3.飲食店マルチブランド展開のメリット

本章では、飲食店がマルチブランド展開をするメリットを3つ紹介します。

 


3-1.飲食店経営が安定

複数の飲食店ブランドを運営することでリスクを分散させることができます。
あなたの経営する飲食店のブランド戦略で残念な結果が出てしまった場合、その飲食店ブランドしかあなたの企業に存在しなければ戦略を最初からやり直すことになります。

トレンドの移り変わり、法改正、材料費の値上がり、事故などによるイメージダウンなど、あなたの経営する飲食店が原因ではない部分でも人気が下がってしまうこともあります。
その場合、一つのブランドだけを運営する飲食店だと致命的になってしまうことも・・・。

複数の飲食店を経営するマルチブランド展開をとっていれば別の飲食店ブランドで引き続き運営することもできますので経営の安定化に繋がります。

また近年では「居酒屋の客単価が下がってきてしまったため、仕入れ品目が少なくコストが低い焼鳥店などの新ブランドを展開する企業が増えている」とビジネス誌でも話題となっています。こうした部分もマルチブランド展開によって飲食店経営が安定する理由の一つと言えます。

 


3-2.飲食店が活性化

マルチブランド展開は、あなたの経営する飲食店の既存メニューやブランドイメージなどを変えることなく市場を拡げることができます。
あなたの経営する飲食店が居酒屋業態で、これから焼肉を新たなメニューとして打ち出そうとしている場合を例に挙げます。

この場合、既存の居酒屋ブランドイメージを再認識してもらうよりも新ブランドとして打ち出した方が顧客に受け入れられやすいこともあります。

また、マルチブランド展開することで複数の飲食店ブランドから情報発信されることになり、話題性が出て企業全体が活性化します。
さらに、上手くいっているブランドのノウハウを他のブランドに活用して全体を活性化させることもでき、新しいブランドを打ち出す時の参考にすることもできます。

 


3-3.人材の確保と成長に繋がる

マルチブランド展開する飲食企業で働くスタッフは、複数の飲食店の店長や料理長など様々な経験を経て、ブランドマネージャーやブランド料理長、新ブランド立ち上げなどの道に進むことができます。多くの経験ができるためチャレンジ性ややりがいの高さを感じて求人でも人気があります。そのため人材の確保や成長に繋がると言えます。

 

 

4.飲食店マルチブランド展開のデメリット

本章では、飲食店がマルチブランド展開をするデメリットを3つ紹介します。

 


4-1.リソース分散の恐れが・・・

複数の飲食店ブランドを運営するということは、広告プロモーション・設備・人材など様々なことを個々に行わなければなりません。そのため、十分に戦略を練っておかないと多くのコストがかかってしまう・・・といった恐れがあります。

 


4-2.仕入れコストが上がる恐れが・・・

一般的に、大量に仕入れることで流通コストが下がります。これをボリュームメリットと言いますが、複数のブランドの飲食店に仕入れが分散してしまった場合は、こうしたボリュームメリットが得られなくなってしまう恐れもあります。

 


4-3.顧客の混乱を招く恐れが・・・

複数の飲食店ブランドを運営する場合、その違いを明確にする差別化戦略をしっかりしないと顧客の混乱を招き、離反に繋がってしまう恐れがあります。
さらに、その差別化された部分が顧客のニーズに合ったものである必要があります。そこがズレていると顧客に「利益のための新店OPENか・・・」とマイナスイメージを持たれてしまう恐れもあり、そうなってしまうと企業全体に影響してしまいます。

 

逆に、マスターブランドというマルチブランドに対抗する戦略がありますので一例として簡単に紹介します。マスターブランド戦略とは、一つのブランドを様々な業態に発展させていく戦略のことで飲食業界の成功事例としては「俺の 株式会社」が有名です。

(ブランド例)俺のイタリアン、俺のフレンチ、俺のBakery、俺のGrill、俺のビストロ、俺のスパニッシュ、俺の割烹、俺のやきとり、俺の焼肉、おでん 俺のだし、そば 俺のだし、俺のうなぎ etc. >公式サイトはこちら

 

違いを簡単にお伝えすると、マルチブランド戦略は「時流に合わせて安定的に企業全体を成長させる手法」ですが、マスターブランド戦略は「強い個性を活かして成長する手法」です。

 

 

5.販促アプリはマルチブランド展開を加速する

さて、ここまで飲食店のマルチブランド展開についてお伝えしてきました。複数の飲食店ブランドを運営するわけですから、そのことを多くの方に知ってもらう必要があり、利用してもらいたいですよね。
こうした戦略を成功に導く優れたツールに販促アプリがあります。

本章では、当社が開発・提供する飲食店オリジナルアプリ開発サービス『レストランスター』を例にして、詳しくお伝えします。

 


5-1.アプリのメッセージ機能で利用シーンを増やす

飲食店アプリをダウンロードした顧客はアプリ会員となり「お会計毎・来店毎にポイントが貯まる」などお得な特典を受けれるようになります。そうしてたくさんのアプリ会員を集めて、その会員様に向けて新メニューやキャンペーンなどの最新情報のメッセージをお届けして再来店を促しています。

そのメッセージの中でも効果があるのが、他の飲食店ブランドの紹介です。

居酒屋店舗にグループでご来店されたお客様には、様々な性別・年代の方がいらっしゃいます。当社が提供する飲食店アプリなら、そのグループ全ての方をアプリ会員にすることができます。そして各アプリ会員に別ブランド利用を促すメッセージを送ることができます。

 

(例)宴会利用を目的として「居酒屋店舗」を利用したアプリ会員に以下のようなメッセージを配信

・ファミリー、お子様と一緒なら禁煙個室のある〇〇店へどうぞ!

・デート利用、合コン、女子会なら〇〇店がオススメ!

・こだわりの鮮魚メニューが豊富な〇〇店はお魚好きにオススメ!

 

上記のようにアプリ会員の属性や利用シーンに合わせた飲食店ブランドの案内メッセージを配信することで、アプリ会員を企業全体のファンに育てることができます。

「宴会以外でも利用できる店舗がある!」などのことを、まずは知ってもらうことが肝心です。アプリ会員に知ってもらい、日々意識していただくことで来店に繋がっていきます。

 


5-2.アプリのスタンプラリー機能でもっと楽しくお得に

当社の提供する飲食店アプリはポイントカードの機能があります。

・他のグループ店舗を利用することでポイントが貯まる

・5店舗以上利用すると〇〇プレゼント

などの特典を付けたキャンペーンを実施することで、アプリ会員に楽しんでもらいながら多くの店舗を利用してもらえます。その結果、前項で紹介したようにアプリ会員に「各ブランドの特性を知ってもらう」ことができ「自分にマッチしたお気に入り店舗を見つけて」もらえてファンになってもらうことに繋がります。

 


5-3.アプリのクーポンで利用シーンを増やす

当社の提供する飲食店アプリはクーポンの機能があります。

・ランチで来店されたアプリ会員向けに「ディナー優待券」

・お一人で来店されたアプリ会員向けに「グループ優待券」

・グループで利用されたアプリ会員向けに「カウンター優待券」

などのクーポンをプレゼントすることで、利用シーンを増やすことができます。

 

などなど、当社は本章で紹介した以外にも様々な形で飲食チェーン店様のサポートを行っており、実績は3,000店舗以上になります。
飲食店アプリについてのご相談やデモンストレーションは無料ですので、まずはお気軽にお問合せください。もしくはこちらからサービス資料も無料でダウンロードできますので是非ご覧ください。

それでは今回は以上です。最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

この記事を書いた人
アクティブ・メディア株式会社 飲食店サポート事務局
店舗公式アプリ作成サービスを通じて飲食店の顧客台帳経営と販促をサポート。 その内容が「Withコロナ時代の即戦力アプリ」、「最も飲食店経営に寄り添ったサービス」として農水省後援の外食産業貢献賞を受賞する等、飲食業界や公的機関から高く評価。 このコラムでは3,000店以上のサポート実績から得た独自ノウハウや事例を公開する等、飲食店経営に役立つ情報を発信している。