飲食店集客の現状課題と解決策(2023最新版)

飲食店を経営していると、たくさんの課題が出てくると思います。
その中でも、集客の課題が一番大きいのではないでしょうか?

飲食店はたくさんあり、とてもライバルが多いですよね。

また、最近はお客様のニーズも多様化してきました。
ですから常に集客の課題があると思います。

飲食店が抱える集客の様々な課題と、解決策をご紹介していきます。

 

飲食店が抱える集客の課題

1.飲食店が抱える集客の課題
飲食店が抱える集客の課題には、大きく分けて二種類があると思います。

一つは、新規のお客様を取り込めていないということ。
そしてもう一つが、リピーターが少ないということ。

どちらも売上に大きく関わってくるので、課題を解決しなくてはなりません。
ここでは原因を考えてみます。

 


新規顧客が少ない

新規顧客が少ないという課題は、たくさんの飲食店が抱えていると思います。
立地条件や飲食店の種類、周辺の客層などによっても、原因は様々だと思いますが、考えられる原因を上げていきます。

・お客様に認知されていない
・入りたいと思えるお店作りができていない
・ターゲットと周辺の客層が合っていない
・グルメサイトなどの活用ができていない

以上のような原因が考えられます。
他にも原因はあると思いますが、きちんと原因を知っておくことが大切です。

 


リピーターが少ない

リピーターに繋げられていないというのも、大きな課題です。
新規のお客様がたくさん来てくれても、リピートしてくれなければ、今後の営業や売上に影響してしまいます。

また、新規顧客のためには広告費がかかる場合が多いですが、リピーターがたくさんいればコストが掛からないので利益が上がります。

では、どんな原因があるのでしょうか?

・もう一度来たいと思ってもらえるお店づくりが出来ていない(味や接客なども含めて)
・印象に残るメニューや、ここにしかない特別感がない
・単に忘れている

上記の原因は一部ではあると思いますが、リピーターはもう一度行く理由がなければ来てもらえません。
ご自分の飲食店にもう一度来る理由はあるのか?その理由はなんだろう?と考えてみると良いです。

 

 

集客のためのポイント

2.集客のためのポイント
まずは、集客をする上でのポイントをいくつかご紹介していきます。
集客をする前に、きちんとこのポイントを抑えられているかが、とても大切になります。

 


コンセプト

これは飲食店を開業する前に決めていると思いますが、いざオープンしてみると、周辺環境と合わなかった、最近よくわからなくなっている、ということはないでしょうか?

コンセプトがぶれてしまうと、他が全て中途半端になってしまい、どんなお店なのかわからなくなってしまいます。
お店のこだわりや強みとすることが、ぶれてしまってはお客様も行きたいとは感じません。

他店との差別化を図る為にも、お店のイメージやブランドを持つことは大切です。

 


客層を知る

ご自分の飲食店に来店するのは、どんな人なのかを知っておく必要があります。
どんなお客様がよく来てくれるのか?何故その客層のお客様は来店してくれるのか?
を考えることが大切です。

例えば、ランチタイムはほとんどがサラリーマンの来店だという場合には、

・料理のボリュームに喜んでもらえている
・料理を提供する時間が早い

などの要因がある。という風に考えることができます。

 


立地から見込める客層を考える

見込める客層というのは、お店の周辺にいる、来店の見込みがあるお客様のことです。
今は男性客が多かったとしても、周辺の環境には女性が多い場合、女性向けのメニューなどを打ち出すことで、来店が見込めますよね。

ご自分の飲食店がビジネス街や、住宅街など、どんな環境にあり、どんな方の来店の可能性があるのかを考えます。
それがわかっていれば、その客層に向けた集客戦略を立てることができます。

 


ターゲットを絞る

今の客層と、見込みの客層も把握し、ターゲットを絞ります。
もちろん様々な客層のお客様に来店してほしいですが、明確にしておくことで、ターゲットに届けることができます。
様々な客層に向けても、誰の心にも届きません。

今来ている客層ではなく、周辺にいる見込める客層を取り込むことを意識すれば、客数も伸びますよね。
その為にはターゲットを絞って集客をする必要があります。

 


来店動機

お客様は、「お寿司が食べたい」といったような、理由があって行動を起こします。
あなたの飲食店に来る理由を、お客様に持ってもらう必要があります。

お客様の○○が食べたい!などはコントロールできませんが、お店側から発信することで、来店動機を持ってもらえる可能性があります。
例えば、「期間限定メニュー」や「特別価格」など、お客様が行ってみようと思えるような打ち出しです。

また、ここでしか食べられない味、ここでしか体験できないことなどは、大きな強みとなります。

こちらも、ターゲットがどんなもので来たいと思ってもらえるのか?を考えて合わせることで、より効果が高まります。

 

 

新規顧客が少ない

3.新規顧客が少ない
上記の集客するポイントを踏まえた上で、飲食店の集客の課題のひとつ「新規顧客」を獲得するための、対策をご紹介していきます。

 


認知度を上げる

まずは、周辺にいるお客様があなたの飲食店の存在を知っていますか?
周辺に住んでいる方や、働いている方など、お店を知らないことには、来てもらえませんよね。

ここでも大事なのは、周辺にいるお客様に対してアプローチすることです。
人が多い繁華街や、観光地などでは、ターゲットが明確でなくても、お客様となる可能性はあります。
しかしそうでない場合は、きちんと周辺にいる客層に届くような方法を使いましょう。

例えば、ターゲットがわからない雑誌ではなく、地元の人がよく見る雑誌。
この方が周辺にいるお客様に届きますよね?
このようにきちんとターゲット層を把握した上で、認知してもらえる方法を取りましょう。

 


グルメサイト

既に登録している飲食店も多いと思いますが、新規顧客の集客として一番最初に思いつくのがグルメサイトではないでしょうか。
お客様もグルメサイトを経由して予約をすることが多くなってきました。

入っているプランによって、表示される場所やページが変わります。
当然ですが、最初に出てくる方が集客できる可能性は高いです。
新規顧客を獲得するために、プランの変更を検討しても良いと思います。

その場合、ずっと高額なプランにしておくのではなく、期間を決めて行うと良いです。
そして同時に、新規顧客をリピーターに繋げる対策を行うことで、広告費をかけずに継続した売上を確保することが可能です。

 


SNS

SNSアカウントを使い集客を行う飲食店は、当たり前になってきました。
SNSは、すぐに情報を発信でき、すぐに見てもらえる可能性も高い、というメリットがあります。

また、SNSにも広告機能があり、それを活用することで、たくさんの方に見てもらえる可能性は高くなります。
広告を表示する地域を絞ることもできるので、効果は高くなります。

 


広告やフリーペーパー

広告やフリーペーパーは、地域に密着したものを活用することで、効果が高くなります。
自宅や会社の近くに、こんな飲食店があるんだ!と認識してもらえるきっかけにもなります。

内容にもよりますが、クーポンを付けられる物もあるので、活用しても良いかもしれません。

 


ホームページ

上記のようなグルメサイト・SNS・様々な広告の活用は多いと思いますが、ホームページを持っていない飲食店は意外と多いです。
しかし、お客様が飲食店の情報を取得する方法の7割がインターネットの使用。

ホームページを作成することで、グルメサイトでは出来ないお店の良さや特徴を、しっかりと伝えることが可能です。
また、どれくらいのお客様がホームページを見てくれたのか、どこを経由してたどり着いたのか、などを知ることが可能です。

そういった情報を集客戦略に活かすことで、きちんと集客できる可能性は高いです。

他にも検索ワードから、広告を表示することも可能で、エリアやジャンルなどで表示されるので、効果的です。

 


看板

看板は、通りかかったお客様に、知ってもらう・入店してもらう大きなきっかけとなります。
看板の内容次第で、入店する人数が変わることも大いにあります。

その為には、特に周辺にいる客層の把握をしておくことが大切です。
お店の前を通る人のことを考え、看板の内容を作ることで、効果は高くなります。

看板だけでなく、飲食店の外観も重要になります。
ご自分のお店が入りやすい雰囲気なのか?
例えば女性のお客様が一人でも入りやすいか?など、お客様の目線で見てみてください。
その為にも、ターゲット層と周辺にいる客層を、きちんと把握しておく必要があります。

 


デリバリーや持ち帰り

最近では中食市場が伸び続けており、デリバリーや持ち帰りも需要が高くなっています。
ですから、デリバリーや持ち帰りを始める飲食店も増えています。

始めることで、周辺のお客様に知ってもらうきっかけになりますし、今まで来れなかった客層を取り込むことも可能になります。

 

 

リピーターが少ない

4.リピーターが少ない
新規顧客の獲得はできているのに、なかなかリピーターに繋がらないという飲食店も多いですよね。
リピーターに繋げるためには、味や飲食店の雰囲気、接客面なども重要ですが、それら以外にできることは無いのでしょうか?
いくつかご紹介していきます。

 


SNS

SNSにはたくさんの種類がありますが、飲食店ではFacebookの効果が高いと言われています。
Facebookは一度来店してくれたお客様と繋がったり、フォローしてもらえれば、お店の情報を見てもらえますし、そこから来店動機に繋がる可能性も高いです。

 


お店のアプリ

最近では、飲食店が独自のアプリを作成していることも多いですよね。
最初の来店の際に、アプリをダウンロードしてもらうことが出来れば、次回来店の戦略を直接的に行うことが可能です。

ダウンロードが面倒だと感じるお客様がいたり、ダウンロード後に削除されてしまう可能性もありますが、メッセージが確実に届くメリットは高いと言えます。

 


DMやメルマガ

キャンペーン情報や、空席情報などを、お客様に直接送ることができます。
こちらも、お客様に登録して頂く難しさはありますが、登録して頂けるお客様であれば、また来店してくれる可能性は高いです。

 


ポイントカード

ポイントカードもリピーターを作るのに効果的です。
ポイントを集めることで特典があれば、それが来店動機に繋がるからです。

最近では、ランク分けを行う飲食店もあります。
3回来店すると、ランクが上がるなどの仕組みです。
今まで多かった10回の来店で特典というポイントカードよりも、お客様のモチベーションが下がりにくいメリットがあります。

 


LINE公式アカウント(旧LINE@)

LINEによるビジネスのサービスアカウントのLINE@。
これが飲食店の中でも伸びてきています。
簡単に言えばLINE@は、メールマガジンをLINEで配信するサービスです。

LINEはたくさんの人がコミュニケーションツールとして利用しています。
若い人だけでなく、年配の方も利用していますよね。
ですからメールマガジンの登録よりも、最近は浸透しています。

実際にメッセージの開封率が高いので、集客の効果は高いと言えます。

また、メッセージの送信だけでなく、タイムラインの投稿やクーポンの配布にも使用することができます。
メッセージ配信だけでは、削除される可能性もありますが、他の機能を上手く使うことで、来店動機に繋げることができます。

他にも、アカウントページから予約をすることができたり、ショップカードというポイントカードを作成できる機能もあります。
LINE@は無料のプランから利用できますので、新しい集客ツールを探している飲食店の方は始めてみても良いと思います。

 


Googleビジネスプロフィール(旧名称:Googleマイビジネス)

GoogleGoogleビジネスプロフィール(旧名称:Googleマイビジネス)は登録しておくことで、Googleの検索画面に表示される機能です。
こちらも無料で登録することができます。

最近CMでやっている、「OK、Google 近くのカフェ」というような検索をした場合に、現在地の近くにあるカフェの情報が表示されます。
地図と共に表示され、現在地からのルートまで見ることができます。

お客様が飲食店のページにクチコミを投稿することも可能で、クチコミの評価が高ければ、来店動機に繋がる可能性も高くなります。

新しい機能で、お客様が飲食店に対してフォローする機能や、お客様がどこから来ているのか?何と検索して来店してくれたのか?などを見ることができます。
お客様のニーズや、需要の高いエリアを知ることができるので、メニュー開発や集客戦略に活かすことができます。

 


いかがでしたか?
飲食店の集客は、大きな課題ですよね。

しかし、客層や最近の傾向に合わせて、集客を行うことが出来れば、課題をクリアすることも可能です。
お客様がたくさん来てくれることで、新たな課題も見えてきますから、是非参考にしてみてくださいね!

 

この記事を書いた人
アクティブ・メディア株式会社 飲食店サポート事務局
店舗公式アプリ作成サービスを通じて飲食店の顧客台帳経営と販促をサポート。 その内容が「Withコロナ時代の即戦力アプリ」、「最も飲食店経営に寄り添ったサービス」として農水省後援の外食産業貢献賞を受賞する等、飲食業界や公的機関から高く評価。 このコラムでは3,000店以上のサポート実績から得た独自ノウハウや事例を公開する等、飲食店経営に役立つ情報を発信している。