【飲食店DXを徹底解説(前編)】ツール導入のメリットと注意点

この記事を書いた人
アクティブ・メディア株式会社 飲食店サポート事務局
店舗公式アプリ作成サービスを通じて飲食店の顧客台帳経営と販促をサポート。 その内容が「Withコロナ時代の即戦力アプリ」、「最も飲食店経営に寄り添ったサービス」として農水省後援の外食産業貢献賞を受賞する等、飲食業界や公的機関から高く評価。 このコラムでは3,000店以上のサポート実績から得た独自ノウハウや事例を公開する等、飲食店経営に役立つ情報を発信している。

しばらく前からよく目にするようになった『DX』という言葉ですが、私たち飲食業界でもここ最近さらに目にする機会が増えました。
コロナ禍によって人々の生活が変わり、飲食店においても新しい生活様式やお客様のニーズに沿った形のサービスを提供していくことが必要になったことが理由です。

これから飲食店のDXで必須になるのは、どのようなことか?

すでにDM推進に力を入れている飲食店の取り組みは?

など、私たちのクライアントである飲食チェーン店さまの成功事例などを交えつつ、飲食店DXについて徹底解説いたします。
あなたが経営する飲食店でのDX導入や経営課題の解決のご参考にしていただける部分がありますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

DXの意味

それではまず最初に『DX』とは何か?という基本的なことを説明いたします。

DXとはDigital Transformation(デジタル・トランスフォーメーション)という言葉の頭文字を取った略称です。

ビジネスや日常生活をもっと便利で効率をよくするための変革に、デジタル技術を積極的に活用していこう!という考え方を指します。

一般的なビジネスシーンでよくみられるDXとしては、以下のようなものが挙げられます。

DXの事例・PayPayなどのキャッシュレス決済
・大手のコンビニやスーパーマーケットなどの無人決済システム
・ドローンによる荷物配送
・オンライン会議システム
・不動産業界などのARやVR技術によるオンライン内見 etc.

以上のように様々な業界でDXが推進されており、新しい時代の変化に対応するために絶対に必要なことだと言えます。

 

『飲食店DX=デジタルツールの導入』ではない

それでは飲食店におけるDXとはどのようなものでしょうか?を本章でお伝えします。

飲食店におけるDXとは、飲食店を利用するお客様の体験や飲食店側の業務などをデジタル技術を持ったツールを使って、より良いものへ変革することです。
例えば、接客や配膳、注文、お会計、予約などを効率化して顧客満足度をUPさせる施策などを指します。

しかし、ただ単純にデジタルツールを導入すれば顧客満足度がUPするか?というと実際はそうではありません。
『デジタルツールの導入=DXではない』ので注意してください。
デジタルツールを通じて本当にお客様が求めていることを読み解いて、その要望を叶えるアプローチを効率よく行えることが大事です。

例えば、『Web予約』というデジタルツールの導入して「お客様が電話で予約の問合せをする手間」と「スタッフがその対応をする手間」を省く。そうしてできた浮いた時間をお客様の満足度を向上させるために活用することが本当の飲食店DXです。

 

飲食業界でDXが推進される背景

飲食業界でDXが推進されている背景は、コロナ禍による外食利用頻度の低下です。

あなたの経営する飲食店でも「コロナ禍で思い通りの経営ができていない・・・」とお考えではないでしょうか?実際にそのように考えている飲食店経営者も増えてきており、その解決策としてDX推進を検討する飲食店も少しずつ増えてきていると思います。

しかし実際には、「DXの推進を検討しているが、まだ行動に移せていない・・・」という方も多く、他の業界に比べて飲食業界ではDXの推進は進んでいないようです。
それについて興味深いデータがありましたので紹介いたします。

 


飲食店のDXツールの導入率は?

そのデータとは株式会社リクルートさんが運営するホットペッパーグルメ外食総研が2021年6月に実施した「飲食店経営者のDXに対する興味・関心と導入状況の実態調査」のデータです。

調査概要■調査名:「飲食店経営者のDXに対する興味・関心と導入状況の実態調査」(ホットペッパーグルメ外食総研 株式会社リクルート)

■調査方法:インターネットによる調査

■本調査:
【調査期間】2021年6月4日(金)〜 6月8日(火)
【調査対象】全国の20歳以上の飲食店経営者(マクロミル登録モニター)
【有効回答数】1,473 件(男性994件、女性479件)

 

この調査では飲食店経営者1,473人のDXツールの導入状況を調査し以下の結果となりました。

飲食店DX調査01

・DXツールを一つ以上導入している:62.3%

・DXツールを未導入:37.7%

過半数を超える飲食店が導入しているものの、未導入の飲食店がまだ37.7%もありました。
まだまだ、飲食業界ではDXは進んでいないように思います。

 


飲食店経営者のDXへの興味・関心度は?

それではDXへの興味関心度はどうかというと以下の結果となっています。

飲食店DX調査02

・コロナ禍前(2020年3月以前)から関心・興味を持っている:16.6%

・コロナ禍をきっかけに興味・関心を持った:14.3%

・今でも興味関心を持っていない:69.1%

コロナ禍の影響で興味関心を持っている人は増えてきいているものの、興味関心を持っていない飲食店経営者は全体の7割近くになります。
このデータを見ると飲食店経営者のDXへの興味関心度もまだまだ低いと言えます。

 


コロナ禍以降の経営課題とは?

同調査の「コロナ禍(2020年4月以降)の経営課題とデジタルツールで解決したい課題」を聞いたアンケートでTOP3は、以下の結果となっていました。

飲食店DX調査03

1位 売上UP:63.3%

2位 利益率UP:39.9%

3位 顧客満足度UP:25%

となっています。

ちなみに後述しますが、私たちが提供する飲食店公式アプリ作成サービス|レストラン★スターであれば飲食店のファン(利益率の高いリピーター)を増やすことができますので、このTOP3を全て叶えることが可能となっています。

 


経営課題を見つけることができるアプリ

さらに、同調査で「デジタルツールで解決したいと考えている経営課題」についての回答では「解決したい経営課題がない」が57.9%と過半数になっています。

飲食店DX調査04

この調査によると飲食店経営者様の多くは「DXツールで自分のお店の経営課題は解決できない」と考えているようです。

解決できないと考えられている理由としては「DXツールが不要」という考えもあると思いますが、その他にも「DXツール導入のメリットがあまり知られていない」ということ、そして「経営課題が明確になっていない」ことも挙げられると思います。

DXツールを導入することで『データ分析』ができるようになりますので、「どのような部分に改善すべき点があるのか」などといった経営課題を明確にすることができます。
どんなに経営が上手くいっている飲食店様でも、データを分析して調査することによって経営課題や更に成長を期待できる部分を発見できます。常に改善を繰り返すことができる環境作りにDXツールは必要不可欠です。

例えば、私たちが提供するレストラン★スターアプリでは、お客様を会員化して顧客データを集めることができます。そして、その顧客データを分析して経営課題などを見つけ出し、より良い会員サービスに改善し続けたり、スタッフ教育や新規集客に役立てるなど活用を徹底サポートします。(後述)

 

実は知られていない?飲食店DXの5つのメリット

前章の調査結果では、DXツールの導入率と興味関心度が低くなっていました。その理由の1つとして挙げられるのが「DXツールを導入するメリット」があまり知られていないことであると考えられます。

DXツールを導入するメリットはたくさんありますが中でも代表的なものを5つ紹介いたします。

 


1.業務の効率化

DXツールを導入することで、これまで人がやっていた作業をシステムに任せることができます。

例えば、POSレジなどをDXツールを導入することで食材などの在庫管理や発注業務、売上の集計などの作業負担が軽減します。さらにシステムに任せることで人的なミスを減らすこともできるでしょう。

飲食店の現場は多忙を極めますのでDXツールを導入して上手く日々の業務に取り入れることで、それまでかかっていた時間や労力を削減できます。そして浮いた時間を目の前のお客様へのサービスに集中できる環境を作ることができる!というメリットがあります。

 


2.人手不足の解消・人件費の削減

DXツールを導入することで、スタッフの業務や時間を効率化することができて人手不足を解消します。

例えば、オーダーシステムや配膳ロボットなどを導入することで、少ない人数で飲食店を回せるようになり人件費の削減にも繋がります。

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飲食業界は慢性的な人手不足で、コロナ禍によってさらに深刻化してきています。DXツールは人手不足に悩む飲食店の強い味方だと言えるでしょう。

 


3.Withコロナ時代に最適なサービスを提供できる

コロナ禍以降、飲食店を利用するお客様のニーズとして「なるべくスタッフとの接触を少なくしたい」「混雑を避けたい」「消毒など衛生面が気になる」といったものが大きくなってきています。

そうしたニーズを叶えることができるのがDXツール導入のメリットです。

例えば、前項でも紹介したオーダーシステムや配膳ロボットだけでなく、その他にキャッシュレス決済や順番待ちの予約システムなどのDXツールを上手く活用することで、Withコロナ時代に最適なサービスを提供できるようになります。

 


4.データを集めて経営に活用できる

DXツールを導入することで、そのツールに付随するデータを集めることができます。

例えば、モバイルポイントなどのDXツールを導入することで「どのお客様が、いつ来店して、いくら使ったのか?」という顧客情報や購買情報といったデータを集めることができます。

インバウンド決済

一般的に飲食店は顧客データを集めにくいと言われていますが、DXツールを導入することでデータの収集がスムーズになります。

そして、集めたデータを分析して、より良いサービスを提供できるように改善するなど飲食店経営に活用することができます。

 


5.集客力が高まる

ここまで紹介したメリットに付随しますが、DXツールを導入すると集客力が高まります。

例えば、Withコロナ時代に最適なサービスを提供していることがお客様に伝われば安心してお店を利用してもらえます。
その他にも、集めたデータを分析することでお客様に人気のメニューなど知ることができます。そのメニューに合わせたキャンペーンを実施するなど、DXツールを導入するとマーケティング戦略がより効果的なものとなります。

 

以上のようなメリットをDXツールは飲食店にもたらしてくれます。
Withコロナ時代の飲食店にはなくてならないものだと言えますので、積極的に導入されることをオススメします。

 

DXツール導入の3つの注意点(デメリット)

前章で飲食店がDXツールを導入するメリットをお伝えしてきましたが、反対にデメリット・・・というか注意点を本章ではご紹介します。

 


1.デジタルツールの知識が必要になる

DXツールを導入したことで、そのツールを利用するためにはある程度の知識が必要になります。

複雑な仕様のDXツールを導入してしまうと「難しくて使いこなせない・・・」という困ったことにもなりかねません。そのため、高機能なDXツールを導入を検討する時は「二人三脚でしっかりとサポートしてくれる業者か?」ということを意識すると良いでしょう。

 


2.環境整備

DXツールを導入するためには、飲食店の方でも環境を整備する必要があります。

例えば、予約システムやモバイルポイントなどの場合はインターネット環境が必要で、オーダーシステムは各テーブルに電源が必要だったり、配膳ロボットであればロボットと人間が安全に行き来できるスペースが必要になります。

導入するのDXツールだけでなく、それを使うための環境を整備するために別な費用が必要になる場合もありますので注意してください。

 


3.顧客満足度が下がる可能性

ただやみくもにDXツールを導入するだけでは顧客満足度が下がってしまう可能性があります。

例えば、ご高齢のお客様が多い飲食店でSNSなどをメインにしたDXツールを導入しても使いこなせる方が少なく、反対に「自分は対象ではないのかな・・・」と疎外感を持たせてしまうこともあるでしょう。

また、あまり広くない小規模な飲食店で配膳ロボットというDXツールを導入しても、思ったような成果は上がらず逆にお客様の邪魔になってしまう・・・ということもあります。

1. 飲食店に大切な「QSC」とは?

その他にも、スマホで注文・決済ができるモバイルオーダーシステムというDXツールを導入したことで、お客様とのコミュニケーションが減ってしまったなどの場合、「冷たい店になった・・・」と感じられてしまうこともあります。

大事なのは、DXツールを導入して効率がUPした部分を、お客様の満足度UPのために使う!ということです。それをぜずに、ただDXツールを導入しただけにならないように注意しましょう。

 


それでは少し長くなってしまったので今回は以上とさせていただきます。

次回の記事では『DXツールを導入した飲食店の成功事例』などを紹介いたしますので、こちらも併せてご覧ください。